本・まんが
SFのような導入部から、ミステリーのような緊迫感をもって物語は進みますし、実際深夜に6時間、ページを繰る手を止められなかったのですが、この作品の真価はそこにあるわけではありません。
本田由紀さんの「社会を結びなおす」を読んで、「「敵(崩壊したのに社会認識に浸透しきっている戦後モデル)は相当手強い」という新たな学びを得ました。(中略)もっとアクションを起こさないといけないのかなと思い始め」て、さてじゃあ何をどうすれば、…
極東ブログで有名なブロガー、Finalventさんがご自身の半生を綴った本です。いわゆる普通の人の人生を読むことができました。これってけっこう貴重な機会なんですよね。たしかに、現代ではブログやSNSでそういう「普通の人の人生」を覗くことはできますが、…
書名の問いに対する明確な答えは見いだせなかったので、その点では少し残念だった本です。しかし、興味深いデータが多く掲載されており、そこから学べることも多かったのでその点をメモします。 「自己責任意識」の強固さ「所得の多い家庭の子どものほうが、…
戦後日本型循環モデルは、他国と比べて何が特徴的で、なぜ崩壊しても社会認識には残り続けているのか。「タイミング」と「スピード」から整理。
タイトルからして軽い読み物かと思ってましたが、約400ページに知らない話が満載、密度の濃い本でした。
男性ホルモンと作曲能力の関係についての実験結果などをご紹介。
(その1からの続きです) この本でドーキンス博士が最も主張したいこと この本でドーキンス博士が最も主張したいこと−それは「選択できない者への強制」への糾弾だとよしてるは読み取りました。具体的には、子どもに宗教を強制することです。子ども達が聖書…
「利己的な遺伝子」で有名な生物学者ドーキンス博士。人間が神の創造物であるどころか遺伝子の乗り物に過ぎないというような本を出している彼がこのタイトルの本を出したということは、内容は宗教への痛烈かつ論理的な批判のオンパレードなのだろうな、と思…
以前から気になっていた問いへの興味深い考察があったのでメモします。 厩戸皇子(聖徳太子)はなぜ即位できなかったか あれだけの実績(伝説の類も多いのでしょうが)を残し皇位継承も可能だった厩戸皇子が、なぜ推古天皇を補佐する立場で一生を終わったの…
本書を、犯罪者処遇だけではなくそれ以外の仕事や教育にも活用できないか、そういう視点で読んでみました。本書のメッセージはタイトルの通りです。仕事でミスを起こした同僚・部下への指導の最大の目的がミスの再発防止だとするなら、私も著者の考えにかな…
特にここ数年、日本と韓国・中国との関係についていろんな論がかまびすしいので、自分の考えを整理しようと思い、この本を手に取ってみました(実際に読んでみると、当初のこの目的以外の部分がより面白かったのですが・・・)。この本を選んだ理由は、以下…
この本では、宣教師であり言語学者でもある著者が、アマゾン奥地マイシ川流域に住む人々「ピダハン」とともに暮らし、そこから学んだことが綴られています。しかし、ここに書かれていることは、単なる「秘境の暮らしレポート」ではありません。著者のピダハ…
学力以上に本人の努力ではどうしようもない「人間力」が今の世の中で重視されている現実と、それへの対処策。
2013年の11月前後は、本屋に行くたびにうれしくなっていました。ポール関連本だらけでしたから。そんな関連本の中で、個人的に印象に残った部分をメモします。私がポール本に求めているのは原則「事実・データ」「本人または重要関係者インタビュー」で、レ…
これは本そのものじゃないんですが、こんな機会が一生のうちにあるなんて。春樹さんと幸運にほんとうに感謝しています。 村上春樹公開インタビューに参加しました 読んで世の中の見方が変わった本はこちらになります。 なぜ日本人とドイツ人は似ているところ…
平成25年は、明らかに平成元年や5年とは違う社会になっている。いつから何が変わった?どうしてそうなった?
筆者は、いわゆる一般人の人生をルポルタージュし続けています。先に読んだ「友がみな我よりえらく見える日は」「喜びは悲しみの後に」「1ミリでも変えられるものなら」と同様、あたたかい視線と客観性が、いろんな人のいろんな人生を実直に描き出しているの…
あらすじにするとそれほどでもないが、当時の暦の重要性と登場人物のキャラ、そして題材の力でページを繰る手が止まらなかった。
[物語]東京でリストラされた上原理美は、故郷の沖縄・コザに戻り職を探す。「コールセンターだけはやめとけ」と言われながらもコールセンターのエージェント(オペレーター)になった彼女は、日々奮闘しながら成長していく。ある日理美は上司から突然呼び出…
めったに行けない仙台、行くならジョジョゆかりの地。ということでパーティの前、2時間ほどかけて徒歩でまわりました。 まずは仙台駅から徒歩15分くらいで、約1年前に期間限定でOWSONになったローソン仙台柳町通店へ。 今は普通のローソンですが、まんが単行…
北欧諸国は、よく「高負担高福祉」と言われます。本当にそうなのか、もしそうならなぜ国民は高負担を受け容れているのか。それをこの本で調べてみました。
日本の「地域」の成功例・失敗例と、その理由を分析した本です。それらの事例をわかりやすく物語的に書いてくださっているので、その部分だけでも興味深く読めたのですが、本書の一番の特徴であり私も感心したのは、根本さんが提示する「地域の人が気づいて…
[物語]春日高男は、社交下手・自意識過剰・読書家の中学生。出来心で憧れの同級生佐伯奈々子の体操着を盗んでしまう。それを目撃したのがクラスで孤立し教師も含め誰にも従わない仲村佐和。仲村は、春日に秘密を守る代償として「契約」を結び、様々な背徳的…
知識人界のスーパースターが勢揃い、ロック/ポップスで言えばUSA for AfricaかRock'n Roll Circusみたいなインタビュー集だなと思い手に取りました。 ジャレド・ダイアモンド これまで読んだ中でもっともおもしろかった本のひとつ「銃・病原菌・鉄」の著者…
Y染色体系統からわかる日本人のルーツ多様性とは。一方で日本語は同系統の言語がないユニークな言語。また、長崎が日本列島へのヒト集団流入の玄関口のはなぜか。
村上春樹さんの講演を直接拝聴できた幸運に恵まれました。ノート10ページ分になったメモを整理して公開します。
55歳からのハローライフ (幻冬舎文庫)posted with ヨメレバ村上 龍 幻冬舎 2014-04-10 Amazon楽天ブックス7net 50歳台から60歳台初頭の人々が人生の転機に真摯に向かっていく中編を5つ収録。村上龍らしいなと感じたのは、おそらく綿密な取材に基づいて書かれ…
昨日までの世界(上)―文明の源流と人類の未来posted with ヨメレバジャレド・ダイアモンド 日本経済新聞出版社 2013-02-26 Amazon楽天ブックス 昨日までの世界(下)―文明の源流と人類の未来posted with ヨメレバジャレド・ダイアモンド 日本経済新聞出版社 201…
昨日までの世界(上)―文明の源流と人類の未来posted with ヨメレバジャレド・ダイアモンド 日本経済新聞出版社 2013-02-26 Amazon楽天ブックス 昨日までの世界(下)―文明の源流と人類の未来posted with ヨメレバジャレド・ダイアモンド 日本経済新聞出版社 201…