以前から関心があったし、円安の今でもそれほど高くつかないらしいし、トランプ氏も当選したし*1・・・ということで、台湾に行ってきました。
なぜ台湾に関心があるのか。
かなり前、台湾の人たちがなぜ「親日」なのか、日本統治時代について、そして今の日本についてどう思っているのかを考えてみたのですが、それを現地で確認してみたかった。これが一番大きな理由です。
台北着、林森公園
関西空港からスターラックス航空で、昼の12時台発の便で行きました。もっと朝早い便もあるのですが、それだと始発電車に乗っても間に合わないのですよね・・・
台北桃園空港に着き、両替をして、台北市内のホテルに着いたのは16:30ごろ。この時間だと博物館系は無理なので、それ以外で楽しめそうなところに行きます。
バイクが多い
地下鉄で中山駅へ。
文字が漢字だし、日本の外食チェーンの看板が多かったりもするので、他の外国のわりには日本との違いをあまり感じないんですが、大きな違いのひとつが・・・

バイクの数。朝なんかも親の前後に子どもを乗せて3人で1台とかで保育園とかに送り迎えしてるのを何回も見ました。

その分、バイク専用のパーキングエリアもかなり充実しています。

台北では歩道と車道の間の段差がほとんどないのですが、これもバイクを歩道にあるパーキングに止めやすくするためなのかな、と思ったり。いや、この写真の歩道にはパーキングがないので、別の理由もあるか。バリアフリー?(自分の中の結論はまだ出ず)。
鳥居のある公園
そして林森公園へ。ここにはなんと鳥居があります。

日本が統治していたアジアの国で鳥居といえば、植民地支配の象徴のようなものでもっとも否定的に捉えられているもののひとつだと思っていたのですが、それが二つもあるのです。どういうことか?

日本語の説明がありました。これは1918年に着任した台湾総督・明石元二郎とその秘書官・鎌田正威のお墓についていたものだそうです。
明石総督は、司法・教育制度、水力発電や鉄道などのインフラを整備し、本人も自分の亡骸を台湾に葬ってほしいと遺言したほど台湾への思い入れが強かった人のようですが、それでも植民地支配された側が支配者側のトップをこのように記念して今も整備しているというのは、他のアジア諸国ではなかなか見られない取り組みではないでしょうか。
前述の「なぜ台湾は「親日」なのか」でも書いたように、「敵の敵は味方」ということで、中国という脅威に対し日本との関係強化が非常に重要なので政府の方針でこうしている、というのもあるかもしれません。でも、国民がこの鳥居に嫌悪感を持っていたら落書きされたり壊されたり、ということもあるでしょう。でもそれもない、ということなのですよね。
ただ、日本の敗戦後、1995年くらいまではこのあたりは違法建築のバラックが立ち並び、この鳥居もそのバラックの柱にされていた*2とのことなので、日本統治時代から一貫してこの鳥居が大切にされていたというわけではないようです。
「台湾の人たちが日本統治時代について、そして今の日本についてどう思っているのかを現地で確認したい」というこの旅の目的。早くもひとつ、興味深い確認ができました。
夜の超高層ビルと日本コンテンツ多数のパーク
台北101
もうすっかり暗くなったのですが、暗いからこそ楽しめる場所もある。ということで、地下鉄中山駅からで乗り換えなしで行ける超高層ビル・台北101に向かいます。


ここにも「日本」が。まあ、大谷翔平さんレベルになると日本人というよりは「地球人」なのでしょうが。実際、この場所では台湾語の他に韓国語などいろんな国の言葉も聞こえましたが、みなさん楽しそうにこのボールを眺め、"Ohtani"とつぶやいていました。

展望フロア。この「座布団」スタイル、アジアって感じ。あぐらをかけて快適でした。

華山1914Creative Park
次はまた地下鉄で華山1914Creative Park(華山1914文化創意産業園区)へ。

日本統治時代に酒造工場だった建物をリノベーションし、ライブハウス、シアター、カフェなど文化複合施設として活用されています*3。
この時点で21時近くで、カフェなどには入れなかったのですが・・・

「小確幸」とは村上春樹さんによる造語。それが店名になっていたり、

リラックマ

宮崎駿作品と「アニメージュ」

「葬送のフリーレン」
・・・というように、日本発のコンテンツが目白押しでした。
こういうキャラやアニメは他の国でも目にすることはありますが、台湾はポピュラリティのレベルが違うような気がします。
それにしても、今まで海外は16か国程度ですが行ったことがあるのですが、こんなに「日本が身近な外国」ははじめてです*4。日本人としては素直にうれしいし、ありがたいし、誇りにも感じます。
一方で、こんな疑問はまだ残ったままです。この「日本だらけ」の状況、これは本当に日本を評価してくれているからこうなのか、日本統治時代についてネガティブな思いはないのか、私の仮説である「敵の敵は味方」に関連して、中国への脅威感はどのレベルなのか・・・
明日以降、少しでもそういう問いに近づければと思います。
その他 もろもろ
カナカナの「よくあるまちがい」
そんなわけで、ひらがなやカタカナを街で見かける機会もそこかしこであるのですが、こんな看板もありました。

これを見て連想したのが、カルチャー・クラブのこのアルバムジャケット。冗談抜きでほんとうに、この「ラーメン」を見た瞬間に「カーマは気まぐれ」が頭の中に鳴り響きましたよ・・・

カタカナの「-」、いわゆる「横棒」。縦書きのときは「縦棒」にし忘れる・・・外国人が日本語を書くときにけっこう「よくあるまちがい」なのかもしれません。
台湾茶有料試飲の魅力
今回の台湾旅行の目的は前述のとおりなのですが(妻に旅程を説明したら「社会見学みたいな旅行」と言われました)、せっかくの台湾なので飲み食いも可能な範囲で楽しみたい。
ということで、勤務先の同僚(年に数回台湾に行くほどの台湾フリーク)におすすめの茶葉販売店を尋ねたところ、教えてもらったのがこちら、新純香。

お茶の試飲、無料のお店も多い中こちらは有料。でも、3種類の茶葉を楽しめてお茶菓子もついて日本円で約1,000円(200元)なので、喫茶使いとしても充分魅力的かと思います。実際私も、さっと試飲してさっと買い物をして移動しようと思っていたのですが、すっかりお茶を楽しむモードになってしまい長居してしまいました。


ロング缶率は多いけど飲む人は少ない
セブンイレブン*5でお酒を買うときに感じたのが、ロング缶の占める割合が多いということ。

で、台湾の人は酒飲みなのかなと思って調べてみると、
- 日本:2013年の調査で飲酒率は男性83%、女性63%
- 台湾:2017年の調査で飲酒率は43%(男性53%、女性33%)
- 出典:JETRO「台湾の今がわかる!現地”食”情報レポート」2023年12月【コラム2】 台湾の意外な飲酒事情
なんと、飲酒率は日本の約半分。
飲む人は少ないが、飲むとなったら飲む量は多い、ということなのでしょうか(自分の中の結論はまだ出ず)。
この旅行の別の日のメモ
翌日(2日目)。
翌々日(3日目)。
関連メモ
注釈
*1:将来台湾に行きにくくなってしまう可能性が上がったかも、と思ったので。当たってはほしくない予想ですが
*2:緑地の中に残る鳥居の謎――明石元二郎と台湾 | nippon.com
*3:華山1914文化創意産業園区 | みんなの台湾修学旅行ナビ
*4:(ここ10年ほどは海外旅行に行っていなかったので、はっきりしたことはいえませんが
*5:台湾ではコンビニは日本のセブンイレブンかファミリーマートしか見かけませんでした