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「社会と課題」カテゴリーの人気記事まとめ

社会問題や歴史について関心を持ってネット検索しても、結局よくわからなかったり、一見はっきりした答えに見えるけど根拠が何も書かれていなかったりしてがっかりすることが時々あります。

そういうとき、自分で本などを調べてみて、時にはそれについてどう考えたかをこのブログに書いているのですが、その中で特にアクセスやSNSでの反応が多かったものをまとめました。
Photo byThomas Kinto, Unsplash


比べてみた

「これとこれを比べてみるとどうなのか。そこから何が言えるのか」が気になって自分で調べてみたケース。

日本とアメリカ、どっちが安全なのか

アメリカは治安が悪くて危険というけど、日本も地震や台風などで多くの犠牲者が出ています。結局安全なのはどちらか、統計データを比較してみた結果。
(この記事は金沢大学大学院・地震工学研究室の関係者の目に留まり、同研究会でスライド発表・質疑応答の機会をいただくことができました。また、その内容が2020年2月の水道産業新聞に掲載されました。)

読書、音楽、映画、スポーツ観戦、旅行ほか・・・娯楽の市場規模はけっこう違う

世の中にはたくさんの娯楽がありますが、それぞれの市場規模はどれくらい違うのか。各娯楽の「メジャーさ」がそれで数値化できるかなという興味もあってそれを調べてみると、予想以上に差があることがわかりました。コロナ禍で「GOTO⚪︎⚪︎」等の支援があった業界となかった業界の差もここから来ているっぽい。ただ、超巨大市場を持ちながらGOTOキャンペーンが全くなされなかった娯楽もありますが・・・

日本が経済成長しない理由って結局何なのか(論文比較)

「失われた10年」が20年、30年とどんどん延びている理由って、いろいろ言われているけど結局何なの? 個人の感想じゃなくて、ちゃんと検証された理由は? こう思っていたところ、生産性に関連する膨大な学術論文をまとめて紹介している本があったので、その中で特に生産性向上に「効果あり」とされている政策・アクションを整理しました。
予想通りの内容も、そうでないものも。たとえば「規制緩和」は日本でも現在ではかなり進んでいるため、今後は以前ほどの効果は見込めないとのこと。では何が大事なのか?それを書いています。


エッセイ

キング牧師の名演説「私には夢がある」 これを聴いて私が不安になった理由。


日本の社会・歴史

明治生まれの祖父母へのインタビュー

私の祖父母はともにぎりぎり明治生まれ。日本の激動期を経験した二人が健在だったころに「何が世の中を一番変えたか」「戦争が始まったときと終わったときどう思ったか」「昭和天皇のことをどう思っていたか」「人生の秘訣は」等をインタビューした結果。

昭和の社会モデルが残り続けているわけ

これだけ世の中が変わったのに社会的弱者へのセーフティネットや教育費の家庭負担などがほとんど変わっていないのはなぜか。若者が選挙に行かないから?それ以外の社会構造面の理由について書かれた本の内容整理と、それについての感想。

連合赤軍はなぜあんなリンチをやったのか

1970年代初頭、極左革命組織「連合赤軍」は、ともに行動するはずの仲間を残虐なリンチで12人も殺害しています。なぜそんなことをしたのか?その理由をいくつかの根拠を挙げながら提示した小熊英二「1968」下巻第16章について。

加えて、私自身の考え ー この事件を単に「狂った組織による理解不能なできごと」ととらえるのではなく、この事件が権力側に「活用」されたことも踏まえ、どのように受け止めた方がよいのか ーも含んでいます。

単身赴任について、アメリカ人と話してわかったこと

外国人から見て日本の単身赴任という制度はどう見えるのか。そもそも単身赴任について外国人にどう説明すればいいのか。20代アメリカ人男性と個人的に会話した結果から、予想通りの反応から意外ながら納得の指摘までを記録。

継体天皇はなぜ現在の皇室の源流になれたのか

第26代継体天皇は、それ以前の天皇とは違い、実在が疑われていない最初の天皇といわれています。つまり「今上天皇まで連綿として続いてきた皇統は、実は継体天皇から発しているかもしれない」*1のです。継体はなぜそんな存在になれたのか。一冊の本を中心にその理由をまとめつつ、実際に私自身が古墳や資料館に足を運んでわかったことや写真も載せています。

徳川将軍の遺骨からわかるそれぞれの身体的特徴と生き方

徳川将軍の多くは、土葬された遺骨が戦後間もないころまで残っていました。その貴重な記録からわかる将軍たちの身体の特徴と生き方。

そして、各将軍の在職年数をグラフ化してわかったことも。


海外

西洋が世界をリードするようになった理由を図解

ヨーロッパとアメリカが世界をリードしているのはなぜか。それは彼らが遺伝的に優秀だからなのか? ー 個人的に子どものころからずっと持っていたこの問いに対し、非常に幅広い学問的成果を用いつつ、想像もしなかった回答を明快に示してくれた「銃・病原菌・鉄」。同書のエッセンスを自分なりに図解しつつ、批判についても紹介。それについての自分の考えも。

北欧5カ国、似ている点と違う点

北欧の国々ってなんか似てる感じがしますよね。国旗自体が色違いで同じに見えるし。この国々の何が違っていて何が似ているのか、複数の統計や本をあたって整理してみました。国旗が似ている理由もここに書いています。

アフリカの経済発展が遅れている理由

逆に、西洋以外の地域ではアフリカの経済発展の遅れが目立っています。なぜアジアでも南米でもなく、アフリカがそうなったのか。実は数百年前に商業が発展していたところほど現代の立ち遅れが目立つのですが、その巨大な理由とは。


芸術と社会のかかわり

社会階層によって趣味は変わり、しかもそれは「相続」される

小説・音楽・美術などの芸術や映画などの娯楽について、富裕層、知識層、平均的な労働者、貧困層で好みが違っている ー 1960年代のフランスでそれを調査した結果が非常に興味深いのでまとめました。アラン・ドロンは、ブリジット・バルドーはどの階層の好みなのか?アンディ・ウォホールのように現在とは位置づけが変わっているものや、ワインのように日本とフランスで違っていそうなものも。

なぜ女性作曲家が少ないのか

かつての今以上の男性優位社会の中でも、名を成した女性作家はいましたが女性作曲家の名前を耳にすることはほとんどありません。その理由を、社会ではなく生物学的側面から解き明かそうとした本の内容を紹介しつつ、関連データも参照。

音楽の存在理由

人が音楽を聴いて心を動かされるのはなぜか。それが人類の生存にどう役立ったのか。音楽好きとしてはぜひ知りたいこの謎について。


自然科学と社会

人間の存在理由

人間は、生物は、なぜ存在しているのか。この究極の問いに対する生物学上の回答。その証明のひとつを、ハチの集団における遺伝率を簡単な算数で解き明かしていくところなど、その解き明かしの過程のおもしろさも超一級。

清潔になるとアレルギーは増える

「昔は花粉症なんてなかったのに」 私が子どものころ、親(戦前・戦中生まれ)が何度もつぶやいていた言葉です。またかつてイギリスでは、花粉症は「高貴な人だけがかかる名誉な病気」と言われていました。どうしてそのようなことになったのか。


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注釈


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