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パチンコにはコンテンツ産業が束になってもかなわない

これまで、いろんな産業の市場規模を見てきました。


まずは、コンテンツ産業の内訳。本、音楽、映画、ゲーム、美術、それぞれどのくらいのお金が動いているのか。

これで、広告との関係が強いテレビと出版・新聞が大きく、それに比べると音楽や美術は小さく、オンラインゲームはすでにそれらを追い抜いていることなどがわかりました。


それから、それらコンテンツ産業とほかの娯楽、つまりスポーツ、旅行と、外食についても比較。

旅行と外食は、コンテンツやスポーツの2倍以上の規模で、GOTOキャンペーンのうちトラベルとEatは活況だったがイベントは話題にもならなかった理由が見えたりしました。



最後に、もうひとつの大きな娯楽、ギャンブルを比較対象にしてみます。


コンテンツ・娯楽・ギャンブル産業市場規模比較

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コンテンツ・娯楽・ギャンブル産業市場規模比較

出典一覧はこちら

ギャンブル産業の市場規模

ギャンブル産業もかなりの規模ですね。

外食産業よりはやや小さいものの、旅行産業を上回り、コンテンツ産業やスポーツ産業は圧倒している(それぞれ2.5倍、3.6倍)。

しかし、それ以上に目を引くのが、パチンコの圧倒的規模です。


パチンコの圧倒的強さ

産業規模の比較
  • コンテンツ産業の約2倍
  • スポーツ産業の約3倍
  • 全国内旅行(宿泊+日帰り)とほぼ同額
  • 訪日外国人が使うお金(コロナ禍前の「爆買い」含む)の5倍弱
  • 飲食店・宿泊施設・喫茶店・居酒屋・バー等の外食に近い(約9割)

これちょっとすごくないですか・・・というのが私の第一印象です。

コンテンツ産業、つまり出版、音楽、映像、ゲーム、美術が束になっても、パチンコにはまったくかなわない。約半分ですから。


しかも、ギャンブル産業の中で比べても以下の状況。

  • 競馬の6倍強
  • 競艇の15倍
  • 競輪・オートレースの29倍
  • 宝くじ・totoの23倍

全ギャンブル市場の4分の3はパチンコで成り立っているのです。

パチンコ産業の推移

しかし、そのパチンコ産業も、10年で3割ほど規模が縮小している*1んですよね。2009年には30兆円産業だったのです。

個人的なことですが、今のようにネット通販が一般的になっていなかった1990年代、北海道や地方をドライブしていた時のことを思い出しました。

コンサートホールはもちろん、CDショップや本屋、そしてスーパーマーケットが見当たらないような人口密度が低い地域でも、必ず見かけたのは、小中学校とパチンコ店でした。

2020年現在では当時ほどの存在感はないのかもしれませんし、縮小傾向も続いているのかもしれませんが、それでもパチンコ産業の規模は非常に大きい。

パチンコは、芸術やスポーツ、旅行よりももっと人間の根源に訴えかける魅力や魔力、ひょっとしたらより深い本能を刺激する力があるのか。このメモではそこまでは追いませんが、市場規模を比較してそんなことを思いました。

これからは、カジノ法案について考えるとき、見方が変わってくるかもしれません。



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注釈


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