次に向かったのは西日暮里と千駄木の間くらいにある「虫の詩人の館」。「昆虫記」で有名なファーブルにちなんだところです。ファーブルは私の人生最初のヒーロー。小さい頃はとても憧れたものでした。いや、今でも、好きなことに丹念に打ち込み何かを人に伝えるというその姿勢には憧れを持ち続けています。この館は、ファーブルにちなんだ様々なことがらを集めた場所。見てみたいなと思ったのです。
NPOが運営しているようで、手作りのよさ、いい意味での素朴さが館内にあふれていました。入館するとスタッフの方がさりげなく挨拶をしてくださるところから、規模は小さいながらも精力的に集めたのであろう「昆虫記」に登場する虫の標本や(クシヒゲカマキリが観られたのは感無量)、地下一階にあるファーブルの生まれた地域の家を再現した部屋などからそう感じました。