59回目のイギリス研究会は、メンバーの一人Scousekatsさんが住んでいる茨城県のひたちなかで行われました。
他のメンバーは東京、奈良、兵庫からお昼前に勝田駅近くのホテルに集合。そこから歩いて最初のお店へ。
サザコーヒー
中庭に風情がある喫茶店。もとはこの庭、映画館だったそうです。
天気も気候もいいので、早速うっとりした気分に。
店名の由来を伺ったところお教えくださったので、お店のサイトの言葉を引用します。
中国(唐末~宋初)期に臨済(りんざい)という禅僧が書いた七言絶句の中に『且座喫茶』という下りがあり、 (まさに、座って茶を楽しまんとす)座ってお楽しく茶でも飲みませんか?という意味があり、サザコーヒーでは、まさに座って楽しくコーヒーのみませんか?となります。(引用元:
http://saza.co.jp/index2.php)
らんがる
勝田駅前に戻り、こちらでランチを。いろんな種類のナンをみんなで頼んでシェア。ランチセットは1000円以下でしたがなかなかのボリュームでお腹いっぱいに。Scousekatsさんがお店の方と知り合いと言うこともありいろいろとおもてなしいただきました。
国営ひたち海浜公園
バスでひたち海浜公園へ。もともとは日本陸軍の飛行場で、その後アメリカ軍の爆撃場になったものの1973年返還、1991年公園開業。行ってみてその広大さと多彩さに驚きました。
スイセン。きれいなだけでなく規模がすごいので壮観。
名物ネモフィラ。5分咲きでこれ。今年は例年よりかなり早い開花だそうです。歩きながら堪能しました。
プレジャーガーデン。家族連れも楽しめそう。実際、このエリアに来ると子供たちのにぎやかな歓声が空間の雰囲気を明るくしてくれます。
その後、砂浜で休憩しつつ、1時間近くかけてひたち海浜鉄道の駅に到着しました。よく歩いた。
ひたちなか海浜鉄道
この路線は、ドラマ「わたしを離さないで」のロケに使われたそうです。
このポップな駅名表示はグッドデザイン賞を受賞したとのこと。
夜の宴
まずは十五屋へ。丁寧で落ち着いた料理と地酒を味わいました。
十五屋の1階、同じマスターが経営するDoyle'sへ。以前も来たことがあるのでほっとできました。
最後は男性だけでオーストラリアパブDrunken Duckへ。にぎやかなお店。
この日の話題
(話題とそれに対する意見は、メンバー全員が賛同している内容とは限りません)
- 歳を重ねるとなぜ固有名詞から思い出せなくなるのか
- 関東平野というと貴志祐介「新世界より」を思い出す
- 本屋大賞の発表が近いが何が受賞するのだろう
- 宮下奈都「羊と鋼の森」だった
- 以前受賞した恩田陸「夜のピクニック」の舞台はこの近くの水戸
- 朝ドラ「あさが来た」の主演女優波瑠は夏目雅子に似ているかも
- 大河ドラマ「真田丸」、初回のころ主人公真田信繁の実年齢は十代前半
- 「わたしを離さないで」は原作(小説)が素晴らしい
- この小説はもともと核エネルギーの話になる予定だった(青山学院大学文学部『紀要』第 55 号・麻生えりか「プルトニウム社会に生きる――核エネルギー小説として読む『わたしを離さないで』」P.11参照)
- ひたち海浜公園のような軍事施設の平和利用というと「こどもの国」を思い出す(天皇皇后成婚への国民からの祝い金を活用し軍事施設跡に建設)
- (海浜公園から太平洋を眺めて)この先がアメリカなのか・・ → 風船爆弾も飛んでいったしね(実際にはもっと北の大津、勿来などから飛ばされた)
- ひたち海浜鉄道はもともと港の魚を運搬したり、海水浴場に人を運んだりしていた
- ひたちなかは常陸那珂と書く
- カラバッジョは人を殺している
- 芸術作品と作者の人格のギャップというと、ワーグナーや井上ひさしを連想
- 犯罪被害者の支援はもちろんのこと、加害者の家族の支援も重要では
- 厚切りジェイソンとの対談で金田一秀穂は「日本語は分析的」と話していた。日本語で「熱っ!」「冷っ!」「痛っ!」でも、英語はすべて"ouch!"だから
- 施光恒「英語化は愚民化」
- 完全数とは
- ガウスは小学生のとき等差数列の公式を自分で見つけた
- 水戸の文化資本の蓄積が厚いのは徳川のおかげかなあ
- 次の大河ドラマ主人公は井伊長虎(柴崎コウ)。前々回の研究会の舞台である浜松の人。
- コナン・ドイルはシャーロック・ホームズの作者なのに妖精の合成写真にだまされた