あらすじ
1920年代。ニューヨークに引っ越してきた30男のニック。自身はつつましい生活を送っているが、隣人ギャツビーは広大な敷地と壮麗な建物を構えており、頻繁に豪奢なパーティーを開くが、何の仕事をしているのかもわからない。巨万の富はどこから来ているのか?このパーティの目的は?この謎の男の人となりを知るため、ニックはこの屋敷で催されるパーティーに足を運んでみたが・・・
感想
- この「2013年ディカプリオ主演版」と「1974年ロバート・レッドフォード主演版」なら、こちらディカプリオ版のほうが好み(どちらも原作を大切にし質の高い出来になっているとは思うが)。
- ギャツビーの強靱な精神力(繊細でもあるのだけれど)を体現しているのはディカプリオのほうだと感じたから。
- もうひとつの大きな理由は、他の配役についても2013年版のほうがより的確に思えたから。ロバート・レッドフォード版も初めて観たとき「小説を読んだときのイメージにかなり近いな」と感心したが、ディカプリオ版はそれを上回る布陣。
- ニックがトビー・マグワイアと聞いたときにまずにんまりした。
- トム役は、小説を読んでるときに「あまり背が高くなく目があまり大きくない」と勝手に想像してたけどなぜかその通りで勝手にびっくりした
- 女性ゴルファーのベイカーも、修理工のウィルソンもイメージどおり
- パーティーシーンのダンス・音楽・ファッションに現代的な味付けをしていて、それに違和感を感じる方も多いかもしれないが、私は「今の言葉で翻訳している」と感心した。
- ただ、翻訳と同様、この味付けは数十年後には「古くさい」と感じるようになってしまうのだろう。
- もちろん原作のいろんなシーンをカットはしているのだけど、その取捨選択も適切だと感じた。ストーリーが原作よりわかりやすくなっている。でもこれも「軽薄」と捉える方がいるかもしれない。