[物語]
少年だったジミー、デイブ、ショーン。男たちが現れ、デイブだけを連れ去ってしまう。デイブは4日間監禁されていた。
大人になった3人。ジミーの娘が殺害されてしまう。殺される直前の娘を目撃したデイブと刑事になっているショーンは、その事件に関わっていくことになるが・・・
[感想]
観る前に救いのない話だと聞いていたのですが、個人的には救いのなさよりも重い悲劇がずっと心に余韻を響かせるような秀作だという印象が強いです。何度も観たくなるような映画ではありませんが、私はこの作品を評価したいと思います。
ジミー(ショーン・ペン)がアメリカで、デイブが・・・という解釈も世の中にはあるようです。そういう見方もできるかもしれませんが、むしろこの映画は、暴力というものがいかに不毛であるか、そしてそれがどれほど身近なものなのかを描いているように感じています。いずれにしてもこの映画の受け止め方については、他の観た方と話をしてみたい感じです。
映画としての質が非常に高い作品でもありますね。俳優陣の演技はもちろん(デイブがティム・ロビンスだったこと、スタッフロールを見るまで気づきませんでした)、音楽もしぶいなあと思っていたらなんとイーストウッド監督の作曲とは。イーストウッド、すごい。