「半島を出よ」に出てきた奇人イシハラとノブエが先にこの小説で登場していたと知り、読んでみました。
世の中と接触を持てない若者グループとおばさんグループの殺し合い、という程度のおおまかなストーリーは知っていました。そして、この小説が「おもしろい」「笑える」と言われていることも。
なんで殺し合いなのに笑えるんだろう、という以前からの疑問は実際に読んでみるとすぐに同意に変わりました。荒唐無稽なストーリーもそうだけど、何より描写とセリフのふざけ具合が強烈です。電車の中で笑いをこらえるのに必死になったのはいつ以来だろう。
後書きで村上龍は「本当に楽しんで書いた」と述べています。言われなくてもわかる。
「ではまた明日」