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徳川将軍在職年数グラフを作ってみて感じたこと

昨年、NHK大河ドラマ「真田丸」を家族で愉しんでいたのですが、最後に思ったのが「これでやっと政権を安泰にした徳川幕府も、結局は15代で終わってしまうんだよなあ」という諸行無常な感覚でした。

それから徳川幕府・将軍に少し興味を持ち、できるだけ客観的に知りたいと思って、まずは在職年数をグラフ化してみました。

徳川15将軍の在職年数グラフ

これを作ってみて、感じたのは以下。

  • 綱吉までは安定していたのにその後短期在職が2期続いたのは、なんとかやりくりしていたけど跡取りがいなくなった・・・という様子が可視化された感じ(第8代吉宗はそれまでの徳川宗家ではなく紀州徳川家の出身)
    • 吉宗がいなかったら徳川幕府はもっと短かったかも
    • (以下「徳川将軍家略系図」。なお、このメモのこれ以降の画像はすべてパブリックドメイン)
    • https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/55/%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E5%B0%86%E8%BB%8D%E5%AE%B6%E7%95%A5%E7%B3%BB%E5%9B%B3.svg
  • 感覚的には、第11代家斉がこんなに幕末に近い時代だとは思わなかった(将軍職を譲った後31年・死後27年で明治維新)
    • 家斉の時代は世の中が比較的平穏で幕府権勢も絶頂期*1だったらしいけど、崩れ始めると早いということか
    • ちなみに家斉の征夷大将軍在職期間(50年)は日本史上最長
    • ルイ14世も在位72年(ギネス記録)の間に権勢を極めたが、死後74年でフランス革命
    • お金をかなり使って政権財政を危機に陥れた点も一緒


なので、このグラフからわかったのは、月並みですが「吉宗が徳川時代を長くした」「崩れ始めると早い」ということでした。


関連メモ

*1:頼山陽「日本外史」より


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