昨年、NHK大河ドラマ「真田丸」を家族で愉しんでいたのですが、最後に思ったのが「これでやっと政権を安泰にした徳川幕府も、結局は15代で終わってしまうんだよなあ」という諸行無常な感覚でした。
それから徳川幕府・将軍に少し興味を持ち、できるだけ客観的に知りたいと思って、まずは在職年数をグラフ化してみました。
徳川15将軍の在職年数グラフ
これを作ってみて、感じたのは以下。
- 綱吉までは安定していたのにその後短期在職が2期続いたのは、なんとかやりくりしていたけど跡取りがいなくなった・・・という様子が可視化された感じ(第8代吉宗はそれまでの徳川宗家ではなく紀州徳川家の出身)
- 感覚的には、第11代家斉がこんなに幕末に近い時代だとは思わなかった(将軍職を譲った後31年・死後27年で明治維新)
- 家斉の時代は世の中が比較的平穏で幕府権勢も絶頂期*1だったらしいけど、崩れ始めると早いということか
- ちなみに家斉の征夷大将軍在職期間(50年)は日本史上最長
- ルイ14世も在位72年(ギネス記録)の間に権勢を極めたが、死後74年でフランス革命
- お金をかなり使って政権財政を危機に陥れた点も一緒
なので、このグラフからわかったのは、月並みですが「吉宗が徳川時代を長くした」「崩れ始めると早い」ということでした。
関連メモ
*1:頼山陽「日本外史」より