<2018年5月2日更新>
では、実際に歯列矯正をしてみて、費用対効果はどうだったのかをまとめます。
費用(コスト)
- 要した時間:ワイヤー装着4年、リテイナー装着2年
- 通院回数:69回
- 抜いた歯:3本(+親知らず1本)
- 痛み:歯そのものの痛みは装着後数日のみ。ただし、ワイヤー装着初期、口内炎がつらかった。
- その他:歯磨きが面倒だった。通常の3倍程度の時間がかかった。
- 金額:89万5000円(治療費用88万円+当方がなくしたリテイナー再作成費用1万5000円)
効果
期待していたこと
- 歯ぎしり → 軽くなったが完治はせず。
- 肩こり → 激減。起床後の右肩の凝りは完治。
- 夜、長く眠れない → 特に変わらず。
- 歯磨きのしやすさ → 劇的に向上。
- 受け口 → 解消。
- 歯並び → 正中線がほんのわずかずれていること以外はきれいに。
- [歯並びの変化](黒が元の歯、青が現在の歯)
期待していなかった意外な効果
- 足首がぐらぐらしなくなった(以前、足首をまわすと大きな音がしていたが、しなくなった)
- 矯正前は、歩いていてなにも障害物がないのにつまずくことがあったが、それがなくなった
全体的な感想
やってよかったです。
特によかったこと
特に肩こりの激減と歯磨きのしやすさの向上は毎日のことなのでとてもありがたい。
ワイヤー装着初期の口内炎はつらかったけど、それ以外は基本的に努力がいらない(装置をつけているだけでいい)ので思ったより「楽」でした。
だから私個人としては、費用対効果でいうと強く「やってよかった」と思っています。
精神面でのメリット
他に、やってみて感じたこととして、精神面でのメリットもあります。
歯磨きのしやすさが向上したことによって、年をとってからでも歯が残る可能性が高まったということは気持ちがいいものですし、外国人に接するときに以前より気後れしなくなった(特に西洋人は歯並びをかなり気にするそうなので)気がしています。
大人になってからやってよかった理由
あと、矯正って、一般的に言われていることとは逆に、大人になってから始めたほうがいいのかも、とも考えるようになりました。
実は私は、小学生の時にもリテイナー(取り外しのできる器具)による矯正を受けさせられたことがあります。しかし、周囲の目が気になって途中でやめてしまったのです。
当時は、矯正することの意義も感じていなかったし、周囲も子どもだから遠慮なく「何それ?」ってどんどん聞いてくるし。何のためにこんな変な器具をつけなきゃいけないんだろうって気持ちでした。
しかし、大人になって、自分の意思で、自分のお金で始めると気構えが違います。
いろんな面倒や痛みも、意義がわかっているからそうつらくならない。周囲の人だって、不躾に「何それ?」なんて訊いてこない。
もちろん「家族が矯正を考えてるので参考に話を聞かせて」なんて質問はありましたが、もちろんそれは小学生のものとは違って節度があるし、お役に立てるなら喜んで、という気持ちです。
子どもの時に矯正したほうが治療期間も短くてすむし、歯並びの悪さに起因する問題を人生の早いうちになくしておくのは得策には違いありませんが、こと気持ちの上では、大人になってからの矯正ほうがスムーズなのかな、と考える次第です。
いずれにしても、やってよかったと思えるのは、ひとえにいい先生・スタッフさんに巡り会えたからだと思っています。このクリニックと、そこを紹介してくださった一般歯科医の先生に感謝しています。
後日譚
治療最終日、先生から言われたことが、「リテイナーはこれからもできるだけつけてね。寝るときだけでもいいから。」
当初はこれをきちんと守っていたのですが、だんだんとおろそかになってきました。
まず、軽くはなったが完治はしなかった歯ぎしりのため、夜は上の歯列にマウスピースをつけて寝ることになったので、上のリテイナーは引き出しの奥にしまわれました。そして下のリテイナーは治療終了1年後またしてもなくしてしまったのです。
そして1年半が経過。
上の歯列はきれいなままですが、下の歯列にずれが出てきてしまいました。
具体的には、真ん中の歯2本の間にすきまができてきて、その隣の歯も若干前後にずれてきています。
これはいけないと思い、2009年5月、下のリテイナーを作っていただくため再度クリニックへ行きました。
15,750円、痛いけど90万円かけてやったことを台無しにしないためには必要な出費だと割り切りました。
目下最大の課題は、2回紛失したこのリテイナーをどうやったらなくさないですむか、です。
(2018年5月現在、まだなくさないですんでいます。)
関連メモ
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