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観光特急「青の交響曲」座席予約・傾向と対策

(2024年9月1日 旅行代理店関連の記述を更新。それ以外は2017年時点の情報です。)

近鉄の観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」。席によっては発売開始と同時に売り切れるという話を聞き、無理のない範囲で対策をとったところ、無事予約ができましたのでその経緯を書き残してみました。

(わりと手間がかかるので、旅行代理店を利用したいという方は「上記の手続きよりも簡単に「青の交響曲」に乗りたい方へ」へどうぞ。)



大阪阿部野橋で発車を待つ「青の交響曲」

「青の交響曲」とは

近鉄の観光特急で、大阪阿部野橋(JRで言えば天王寺)と奈良の吉野を結んでいます。1日2往復、計4便。

これがなぜそんなに人気なのかというと、これはやはり車内の豪華さ・快適さにつきると思います。

車内の様子



3~4人用「サロン席」(窓口予約可、ネット予約不可。詳細は後述)



「ラウンジ席」(予約不可。食堂車のように、別に乗車席を予約した上で一時的にくつろぐ場所として設定されている模様)



ドアのエンブレム



多目的トイレ


車内販売

また、多彩な車内販売もこの列車での旅をさらに盛り上げてくれます。


私は地酒飲み比べセットを同行の友人と2種類頼んでシェアしました。



もらえる袋もいい感じ。


その他、スイーツなども多数です。


料金

その上、通常の特急にプラスたった210円(特別車両料金)という料金も、お得を通り越して謎です。定員が65名しかない列車で、しかも4人サロン席に3人が予約した場合、空きの1席は販売しないそうです。近鉄は元をとれているのか少し心配になります・・・

なお、実際にかかる料金は、乗車券+特急券+特別車両料金となります。始点の大阪阿部野橋から終点の吉野までだと、乗車券970円+特急券510円+特別車両料金210円=1,690円です。

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座席予約の傾向と対策

傾向・予約前に押さえておきたいこと

で、友人たちと計5人でこの特急に乗ってみたいと思って調べてみたら、以下のことがわかりました。

  • 3~4人が向かい合わせに座れるサロン席、2人が向かい合わせに座れるツイン席は、ネットでは予約できず、窓口販売のみ
  • 座席予約は乗車日の1ヶ月前の10:30から
  • 少なくとも「青の交響曲」が運行を開始した2016年の時点では、発売と同時に売り切れている

私たちが乗車したかったのは2017年。運行開始から1年がたっていて過熱人気も少し落ち着いているのかもしれません。しかし乗車日が3連休の中日(11月4日)だったので、この5人まとめての席だと発売と同時に売り切れると思ったほうがよいと考えました(後述しますが実際そうなりました)。

対策

上記をふまえて、以下の行動をとることにしました。

  • 乗車1ヶ月前の日は平日。なので午前中仕事を休んで近鉄の窓口に行く
  • 発売と同時に売り切れるのなら、窓口には一番に並びたい(他の多くの窓口で同じように買っている人がいるはずだから)
  • なので、人がたくさん並びそうな大きな駅の窓口は避ける
  • 特急券が買える近鉄の駅:特急券発売駅一覧 | 近畿日本鉄道 ※「自販機のみ」の駅では「青の交響曲」の予約はできませんのでご注意下さい
  • 自宅(兵庫県)から遠い駅はしんどい
  • 以上の条件から、布施駅で買うことに
  • あまりに朝早く並ぶのはつらいので、一緒に行く友人たちには「できる範囲でがんばるので、無理ならご容赦を」と伝えておいた

さて、うまくいくでしょうか。


予約当日

発売開始当日、結局布施駅に着いたのは9時過ぎでした。ちょっとどきどきしながら窓口に行き、「青の交響曲」のサロン席を予約したい旨お伝えすると、整理券が配られました。1番でした!まずは「窓口に1番に並ぶ」ことは達成できました。

駅員さんからは「10:25にここに戻ってきて下さい。その時いらっしゃらなければ順番が無効になります」「希望の席がお取りできない可能性もあります」と案内されました。

近くの漫画喫茶で休んで、10:20ごろ窓口に戻ります。様子を見てみると、私の次にもう一人の方が整理券を入手したようです。

10:25に名前を呼ばれ、窓口に。予約内容を確認します。支払いはカードも可能ですが、その分手続きに時間がかかり予約が遅れるそうで、現金払いを薦められたのでそうしました。

10:27くらいから、駅員さんがスマホでNTTの時報を呼び出し、臨戦体制に。

「10:30をお知らせします・・・ポーン」時報とともに駅員さんがシステムのボタンを叩くと!・・・「無事とれました。」よかった!

ちなみに、私の次に並んでいた方は、残念ながら席がとれなかったようでした。

「青の交響曲」座席予約・対策まとめ

今回、無事予約できたポイントをおさらいしておきます(予約獲得を保証するものではありません)。

  • 予約発売開始日(乗車の1ヶ月前)に、
  • あまり大きくない近鉄の特急券販売窓口で、
  • 朝できるだけ早めに並び整理券をもらい、※どの駅でももらえるかどうかは確認していません
  • 現金で特急券を予約・購入する



上記の手続きよりも簡単に「青の交響曲」に乗りたい方へ

時間を節約したい方は、旅行代理店を活用するのが一番かと思います。

ただし「青の交響曲だけ」というツアーはなく、宿とセットになります。そりゃそうか。

ざっと調べてみたところでは、クラブツーリズムが、青の交響曲に乗れるツアーを提供しています(2024年9月1日現在)。

利用方法

クラブツーリズム株式会社 鉄道の旅特集 にアクセス

観光列車の旅(絶景・グルメ・ファミリー・SL・トロッコ)をクリック

景色を楽しむ観光列車

観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」


時期によりますが、吉野の旅館とのセットのツアーなどがあるようです。


乗ってみて気づいたこと

最後に、実際に「青の交響曲」に乗ってみて気づいたこともメモしておきます。

  • 実際に豪華で快適なのでテンションが上がった!!
  • 車内販売巡回がない(売り子さんが席まで来ない)ので、自分で販売カウンターのある車両まで買いに行く必要あり
  • この「ぼっち席」、実際に目の当たりにすると寂しいような、究極の贅沢のような。
  • 乗車時間が過ぎるのが本当にあっという間(最長でも1時間20分未満です)

乗車当日のメモはこちらです。



関連メモ


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