庭を歩いてメモをとる

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アナログ初心者がビートルズレコード専門店と同じプレイヤー・カートリッジを揃えてみた-2022年の収穫(1)

(2023年6月21日追記)
2022年に買ったり出会ったものの中から、特によかったもののまとめ、第一弾です。

アナログ初心者がビートルズの英国オリジナル盤に手を出し始めたきっかけ

私はレコードをほとんど持っておらず、数年前まではレコードプレイヤーすら持っていなかったほどのアナログ初心者。

ですが、あるお店で拝聴した音の迫力に魅せられ、レコードを買い始めるようになりました。

そのお店とは、近鉄奈良駅のすぐそばにあるビートルズとソロのレコード専門店、B-SELS

レコードの魅力に加え、このお店そのものを大好きになっていったことも大きいです。店主さんのあたたかさ、ビートルズ愛(4人のソロすべてが充実しているところにも大共感)、そして出品レコード全てを店主さん自ら検品されており試聴大歓迎という商品への信頼。自然とお店に足を運ぶようになります(といっても、年に数回なのですが)。



一方、最近リリースされるボックスセットや映像マテリアルはどんどん値が上がっていっています。なんかユニバーサルやディズニーにお金を払うのが嫌になってきたというのが正直な気持ちです。

リミックスやレア音源もいいけどサブスクでも聴けるし、こんなご時世だからこそ、原点である「そもそも四人が意図していた音」だと思われるUKオリジナルアナログ盤にGet Backしてみたい・・・という気持ちがふつふつと湧いてきたのです。

(2023年7月6日追記)なぜUKオリジナル盤に惹かれるのか、どんなコンディションのものを欲しいと思っているのか・・・詳しくはこちらのメモに書きました。


ついにUKオリジナル盤を購入したのはよいが・・・

で、ついにB-SELSで入手しました*1

Revolverの英国オリジナル盤、しかも回収マト1(ごく最初のプレスだけに入っている、Tomorrow Never Knowsのミックスが違うもの)。

アナログ初心者には過ぎた品ですが、この音を聴いてそのままお店を立ち去ることはどうしてもできませんでした。それに、最近のスーパーデラックスエディションよりは安かったし。

しかし、自室にある1万円台のレコードプレイヤーではとてもB-SELSの音は出ない。有名オーディオメーカーの機種ではあるのですが、そもそもカートリッジ交換ができない機種なのです(なんでそんなものを買ってしまったのか・・・)。

B-SELSの音のグレードが10としたら2くらいです。これではせっかくのRevolver回収マト1の意味がない・・・


B-SELSと同じプレイヤーとカートリッジに替えてみた結果

ならばB-SELSと同じ機種にしてみよう。まずは音の入り口から!

でも高いんだろうな・・・と思いつつ、店主さんにB-SELSの試聴用レコードプレイヤーとカートリッジの型番を伺ったところ、意外にもそれぞれ3万円台・1万円台で買えるものであることがわかりました。

B-SELSの試聴用オーディオセット

いわゆるピュア(高級)オーディオではなく手の届く範囲のものだったのです。それに、この価格なら最近のスーパーデラックスエディションとそんなに変わらない(まだ言うか。でも正直な気持ちです。)。

これならなんとかなる、とすぐにそれぞれを購入。

まずプレイヤーを替えてみたところ・・・音質グレード2が一気に6に!(私個人の感覚ですが) これは驚き。たぶん、プレイヤーの差というより、付属カートリッジの差なのでしょう。

そしてカートリッジを付属のものからB-SELSのものに替えると、グレードはさらに7まで上がりました。

その機種がこちらです。

※B-SELSのカートリッジはVM610(モノ)なのですが、こちらのamazonレビューによると、VM610は上記機種VM510CB(ステレオ)と同じ針で発電機構だけがモノになっているとのことなので、ステレオも再生できるVM510CBを選びました。

ちなみに、店主さんは出品するレコードを毎日検品試聴しているのでカートリッジのボディが2か月程度で消耗、その都度買い替えているとのことです。B-SELSの商品の信頼性はこういうところでも支えられているのですね。


他のオーディオパーツは?

残りの音質の差は何の違いなのでしょう。

たぶんスピーカーなんでしょうね。私のは机の上に置いて使ういわゆるブックシェルフ型(ONKYO GX-500HD)。どうしても迫力には欠けてしまいます。これは置き場所の問題があるので買換えはしばらく先かな。それにこのスピーカーの高域低域を変に強調しない音づくりも気に入っているし。

(2023年7月、スピーカーも買い換えました。詳細は↓のメモに書きました。なお、B-SELSのものとは異なるメーカーです。)


なお、B-SELSのスピーカーは奥様のご実家にあったオーディオセットVictor JA-G8、アンプはDENON PMA-390RE、ステレオカートリッジはDENON DSN-85とのことでした。

(以上の写真と使用機種の掲載については店主さんのご了承をいただいています。ありがとうございます。)

(2023年7月6日追記)↑がB-SELSで使用されているアンプですが、上記機種の現行機種がこちら↓。2023年5月に購入しました。



お店のステレオレコード針はこちらです↓。



いやあ、それにしても、高価なオーディオでなくてもこんなに音がよくなるとは。

B-SELSの店主さん曰く「レコードがよければ音はよくなるんですよ。」

たしかに、どんなオーディオセットでも音源以上の音は出ないわけですから、いい音で聴きたいなら音源(レコードやCD、デジタルデータ)をいいものにするのは大前提ですね。

その後、いくつかの英国オリジナル盤を入手しましたが、ますます「レコードプレイヤーとカートリッジを替えてよかった」と感じ入る日々がLife Goes Onです。

B-SELSで素晴らしいレコードに加え再生環境のアドバイスまでいただけたこと、これが2022年の買い物の中で最大の収穫でした。店主さん、ほんとうにありがとうございました!


その後入手したビートルズの英国オリジナル盤


(2023年6月21日追記)
その後、B-SELSで入手した盤はこちら。

Abbey Road


入手してみて

以前、カッティングマスターテープを聴くという非常に貴重な機会があったのですが、それとはまったく違う音でした。

ひと言でいえば「攻撃的」。高域のメリハリが凄くて、デジタルでは聴いたことのないエッジの効いたサウンドでした。

そしてやっぱりこのアルバム、ジャケットはこの大きさがいいですね。角に汚れがありますが私は気になりません。


Her Majestyなし、いわゆる「レフトアップル」(これが購入理由ではないのですが)。

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band モノラル


入手してみて

こちらもCDとはまったく違う迫力と、モノラルなのに音の広がりが感じられる点が不思議で魅力的。

店主さんによれば、これは盤質がよいためであるとのこと。たしかにマトリクスやスタンパーも重要ですが、盤質も音への影響は絶大ですね。(アナログ初心者はこういうことを少しずつ学んでいっています)

正直、このアルバムは私個人の感覚ではビートルズのアルバムの中では一番好きな部類ではないのですが、このアルバムがリリース当時世の中を騒がせた理由が少しわかったような気がします。

そしてサイケ・スリーブとカットアウト。入手どころか実物を見たのはこれが初めてだったのですが、「こういう紙質だったのか」「カットアウト、意外と薄いな」とか、そういう感触が得られたこと自体がうれしい。大げさにいえば考古学的な愉しみ。

B-SELSの日記で、こちらのメモをご紹介いただきました

(2022年12月30日追記)
B-SELS ビーセルズ | 日記 | 「LOVE ME DO / P.S.I LOVE YOU」 UK初盤レッド・パーロフォン 極美音盤!!!!!!!!!! - お店のミカタ
ありがとうございます!光栄です。


2022年の他の「収穫」

こちらに書きました。


関連メモ

ビートルズ関連



そもそも、なぜ今、いい音で聴きたいのか



毎年の収穫

*1:これ以前にも、Strawberry Fields Forever / Penny Laneのシングルをこちらで購入しており、それがこの世界に足を踏み入れるきっかけになったのですが、アルバムを入手するのはこれがはじめてでした。


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