ザ・ビートルズの伝説のひとつに「ロックバンド初のスタジアムライヴ敢行」というものがあります。その伝説発祥の地、ニューヨークの旧シェア・スタジアムが新装開店した今年夏、他でもないポールその人によるこけら落としが行なわれました。その様子を収めた作品です。
ポール・マッカートニー、67歳。しかし年齢をまったく感じさせないエネルギッシュなパフォーマンスに選曲。"I'm Down","I've Goa a Feeling","Helter Skelter"などのハイトーンシャウト系の持ち歌をこれでもかと披露しつつ、最新アルバムの歌も朗々と歌い上げる。この現役感。
この人のファンでいて幸せだったなと思うことは数限りなくあるのですが、このDVDを観てもまた同じ気持ちに何度もなりました。一番敬愛するミュージシャンが素晴らしい曲を創り続け、ライヴを続け、若いころに近いパフォーマンスを見せてくれる。そんな風に走り続けるポールの断面を見事に切り取った作品だと感じました。
映像がライヴそのものに焦点をあてているのもよかった。基本的にポールとバンド、そしてオーディエンスだけを映し続けるこの方針には大賛成です。例外はI'm Downですが、これはこれで感動が体を突き抜ける演出で見事でした。
残念なのは、ボーナスDVDが初回限定生産であること。エド・サリヴァン・シアターのひさし上での熱気あふれる「ルーフトップコンサート」と本編ライヴのオーディエンスの様子、そして演出無しヴァージョンの"I'm Down"を収めたこのディスクは、ポールファンなら誰もが楽しめるはず。通常盤にも入れてほしかったところです。
こんなに元気なんだったら、日本にも来てほしい。そんな気持ちがより募る作品でした。
このDVDを観ながらtwitterにつぶやいていた内容を転載します。
<ニューヨーク・シティ・フィールドライヴ(本編)>
それではこれからポールのGoodEvening NYCのDVDを観ます。至福の時へ。Drive My Car, Jetときたけど、この人ほんとに67歳かいな?
Flaming Pie. ポール他のライヴでもこれやってたけど、収録アルバムの中ではSouvenirが一番好きだな。
GtGt into My Lifeのバックで流れてるのは、The BeatlesRock Bandの映像?
Let Me Roll Itの後、やっぱりジミヘンかー。ポール同じレフティだし同い年だし何よりとてつもない才能ある人間同士だったしで尊敬しあってたんだよなあ。
ファイヤーマンがライヴで聴けるとはね。いやライヴ映えする。
まだThe Long and Winding Roadの上のパート歌うかー。
My Loveのギターが2002年の日本公演と同じフレーズ。これはちょっと違和感あるよなって話になったんですよね、公演後の飲み会でも。まあいいけど。
涙ながらのHere Today・・・
Dance Tonightはどうしてもサザエさんを思い出してしまう。
Calico Skiesもポール好きなんだなあ。大阪でライヴ初披露でしたよね。それを思い出すたびにうれしくなる。もちろんポールが今年もこの曲を演奏してくれたことにも。
Mrs. Vandebilt、曲をやってくれたのはとってもうれしいけどポールにはベースを弾いてほしかった。Eleanor Rigbyでエイブが歌っているのを見ると、また2002年日本公演を思い出す。
Sing The Changesもライヴ映えするなー。というかこの曲67歳で朗々と歌えるのがすごいなー。
Back in the USSR、会場の係員までのってるww ビートルズ時代の映像にも警官がのってるのがあったなあ。
なんだこのI'm Downの演出はー!!反則だが感動した!!Wixもいいぞー、よくわかってる!
I've Got A Feeling俺も生で聴きたい。かっこいい・・・
おお、このPaperback Writerの新アレンジもなかなかいいなあ。おなじみの曲でも新しい局面を見せようとする姿勢がさすが。
A Day in the Life. うーん、ジョンの曲を理由なく(?)歌うのはどうしても違和感がある。ポールが歌うとポールの曲になってしまう。でもそれはジョンの曲。All Things Must Passでも同じことを思った。
Give Peace a Chanceもかあ。主旨はわかるけどねえ。
Let it Beのあとポールが「シェー」のポーズやってるww どうでもいいけど目に入った。
Live and Let Dieの花火いつもながら盛大だなあ。日本では消防法により無理な演出だろう。
しかしHey Jude観ているとこの人は最高の作曲家であるとともに一流のエンターテイナーでありショウマンってことを痛感させられる
I saw her standing there, ビリーも感無量だろうなあ。父が持ってた昔のFM fanを見てみると、ストレンジャーの時のインタビューで、尊敬しているのはなんといってもポール・マッカートニーと語っていた。しかしビリーのピアノが全然聞こえないのはどういうことだ。
ビリーよりポールのほうが若く見えるのはどういうことだ。まあ、ポールが異常ってことで。
こんだけ延々やって、さらにHelter Skelter。どんだけ元気なんだこのおじいさん(にはとても見えないが)は。しかもかなり声が出てるときたもんだ。
しかしHelter Skelterのエンディングはそんなに好きじゃない。オリジナルのあのエンディングが秀逸すぎるというべきか。
Good Evening NYC、本編見終わったー。ポールどんだけ名曲量産しているのかと。極上の土曜の(もう日曜だけど)の夜だった。しかし欲を言えばメジャーじゃない曲もやってほしいな。でもありがとう!最高だった!
<エド・サリバン・シアターライヴ(ボーナスDVD)>
ポール・マッカートニーの新作DVDの初回特典映像を観ます。エド・サリヴァンシアターのひさし上ライヴ。DVDのきれいな画像で観られることが幸せ。
ルーフトップでGet Backから始まるってのがなんとも。しかもその次は最新作Fireman/Sing The Changes。かっこいいなあ。
まわりのビルの窓には人が鈴なり。40年前と同じ。
ボーナス映像のファンの様子がほほえましい。
Wingsのライヴ最前列で観た人うらやましすぎ
Mrs.Vandebiltでこの盛り上がりwwいいなあ
これは初回限定特典じゃなく通常盤にもつけるべきでしょー
I'm Downのノーマルヴァージョンもあるのかー。ありがたい心遣い。