庭を歩いてメモをとる

おもしろいことや気になることのメモをとっています。

2005-01-01から1年間の記事一覧

ナムコ創業30周年記念タオル

1985年、中学生のとき、ナムコが好きすぎてファンレターを送ったら思いもしないものをいただいた話。

佐野眞一「東電OL症候群」

4月21日のメモに書いた「東電OL殺人事件」の続編。事件の被告人であるネパール人に無罪判決が出た後、高裁で逆転有罪になってしまった段階でのルポルタージュです。全体を通じて感じるのは、前作同様、佐野氏がこの事件にはまりこんでしまい、いつもの佐野氏…

金城一紀「GO」

以前から噂を聞いていたものの読む機会がなかったこの小説。ちょうど手元の本を読み終えた直後、書店で目に入ったので買ってみました。けんかがめっぽう強く「開校以来のバカ」と言われていたが「知る」ことの面白さにも目覚めてきたコリアンジャパニーズの…

「ブラック・ジャック・マガジン」-それぞれの持ち味あふれるトリビュート

ブラックジャックマガジン ヤングチャンピオン2005.5.20増刊posted with カエレバ秋田書店 秋田書店 2005 Amazon最初は、いわゆる単行本収録作品を雑誌形態で出したもの、だと思っていたのです。「ゴルゴ13」などでよくあるパターンですね。でも、これは違…

英語の先生がアメリカのチャータースクールへ

英語の先生が就職を決めました。現在やっている日本の公立小学校でのALT(外国語補助教員)が夏に終わった後、ニューヨークでチャータースクールの教員として勤めるとのこと。先生は希望通りの就職を果たしたのは何よりで、私もうれしい。しかも、以下に記す…

佐野眞一「東電OL殺人事件」

高知に出張。移動時間がかなりあるので、旅のお供にこの本を読むことにしました。佐野氏の本は、今までに読んだもの*1に関してはどれも質が高く飽きさせない。非常に丁寧な取材とときに厳しく、ときにあたたかい視点が彼の作品を支えているように感じていま…

村上龍「昭和歌謡大全集」

「半島を出よ」に出てきた奇人イシハラとノブエが先にこの小説で登場していたと知り、読んでみました。世の中と接触を持てない若者グループとおばさんグループの殺し合い、という程度のおおまかなストーリーは知っていました。そして、この小説が「おもしろ…

エンデューロレーサー

セガのゲームミュージックアンソロジーをレンタルしました。目当てはいろいろありましたが、一番は「エンデューロレーサー」です。体感ゲーム*1のあだ花的存在だったこの作品。皆を驚かせたデビュー作「ハングオン」、最高に爽快だったシューティング「スペ…

オープン・ユア・アイズ

「ヴァニラ・スカイ」がなかなかのお気に入りなので、オリジナルであるこちらを観てみました*1。ストーリーは拍子抜けするほど同じ。お金持ちのプレイボーイが自動車事故に巻き込まれてから悪夢を見続けるが、その背景には・・・という話。それに、ペネロペ…

驚く仕組みも見事だが読後感にこそ感心 - 葉桜の季節に君を想うということ

(以下、ネタバレなしのつもりですが、ちょっとヒントをまぶしています。また、似た仕組みの他の作品についての記述はスペースを空けて記載しています。)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)posted with ヨメレバ歌野 晶午 文藝春秋 2007-05 AmazonK…

カーナビーツのオブラディ・オブラダは「太郎と花子」

仕事が早めに終わったので、ツタヤの戎橋店に行きました。レンタルの品揃えが関西有数なので、時々出かけて他の店になさそうなものをまとめて借りることにしているのです。今日、まず探したのはカーナビーツ。60年代後半にはやったらしいいわゆるグループサ…

SAW

友人の薦めもあって、気になっていた「SAW」を観ました。 老朽化したバスルームで対角線上に倒れていたふたりの男ゴードンとアダム。その間には自殺死体が。足を鎖でつながれた男たちに与えられたのは、テープレコーダー、一発の弾、タバコ2本、着信用携帯電…

会田雄次「アーロン収容所」

日本人の西洋人観に一石を投じたと言われ、今や古典といってもいい、会田雄次「アーロン収容所」を読みました。 著者が、戦後ビルマのイギリス軍の収容所で体験したことが率直につづられていて、日本の戦時中の残虐行為とはまた違ったイギリス人の残酷さを描…

はてなダイアリー利用者に100の質問

IT

あの「100の質問」に挑戦してみました。 あなたのダイアリー名を教えてください。 愉楽の園でメモをとる ← 読めないという声があったので、「庭を歩いてメモをとる」に変えました。 ダイアリー名の由来を聞かせてください。 本家サイト"The Pleasure Garden"…

半島を出よ(下)

読み終わりました。いやあ、満足満足。2011年、経済が凋落し世界から見放されつつある日本。北朝鮮コマンドが福岡に上陸、あっという間にドーム周辺を占拠。日本政府が九州を閉鎖するが有効な手だてがうてないまま、12万人の後続軍が近づいてくる・・・そん…

半島を出よ(上)

今日から、基本的に会社と家の往復が中心の生活、つまり「家にいるとき=寝ている」というパターンが1〜2週間ほど続きそうな感じ(泊まり込みはなさそうなのでそれだけでもましか)。こういうときは、通勤時間に何をするかがポイントですね。今は村上龍「半…

iPod、光り方にブランドを感じる

iPod shuffle(512MB)を買いました。 ハードディスクのiPodは持っていて愛用しているのですが、ランニングマシンで使ったらいきなりかたまって手で持てないくらい熱くなったという経験があるので(半日後には自然復旧しましたが)、そういうことがありえな…

「小6」のハローワーク

雑誌「小学六年生」がリニューアルし、村上龍監修の「12歳のハローワーク」なる特集をやっているというので、買ってしまいました。いきなり最初に、村上龍の言葉で、元ネタの「13歳のハローワーク」に書かれていた「世の中には2種類の大人しかいない。自分の…

イギリス研究会・湯の山温泉:コメントされた音楽

昨日・おとついの温泉旅館の件を引き続き。今回は音楽についてです。 ソフィー・B・ホーキンス/ワイルダネス Nさん「"Open up your eyes"を特によく聴いた。」 パレストリーナ「ミサ・ロム・アムレ」 Mさん「いわゆる、癒される音楽。」

イギリス研究会・湯の山温泉:コメントされた本

湯の山温泉2日目。昨夜の雨は朝にはすっかりあがり真っ青な空が広がり、今年初のうぐいすが鳴き始めました。春らしいいい朝。そんな快晴に乗じて御在所岳ロープウェーに乗ると山頂は強風の雪景色。春の格好をしていた我々はほうほうの体で引き返しました。下…

イギリス研究会・湯の山温泉:コメントされた映画

第38回目のイギリス研究会(最近はイギリスの話題に限定されていませんが)を三重・湯の山温泉で行いました。ロンドン在住のメンバーMさんの一時帰国に合わせての実施。おもてなしの行き届いた温泉宿で、演出の効いた料理と露天風呂を味わった後、男子2名女…

Smells Like Teen Spiritが使われていたアメリカのCMとは

毎週恒例の英語レッスン。会場はとある喫茶店なのですが、この店、90年代初頭の曲ばかりかかるのです。90年代初頭は、私もリアルタイムでよくヒット曲を聴いていたし、先生もそうだったらしいので(先生は当時中学生)、時々BGMをネタに会話がはずむことがあ…

小熊英二「<民主>と<愛国>」プロローグ

この本を購入したのは一昨年、それ以来ほとんど読まずにいました。小熊ファンを自認しながらもそんな長い間ほったらかしにしていたわけですが、今回の出張の移動中、やっと読み始めることができたので、少しずつ気づいたことについてメモをとっていきたいと…

岡村靖幸のソニー時代集大成BOX「岡村ちゃん大百科」

岡村靖幸のソニー時代集大成BOXがついに出ました。既発のオリジナルアルバムに加え、シングル曲、初出音源・映像、「ヤスユキマン」単行本、ヒストリーなどをまとめた限定企画品です。パッケージを開けて最初に目についたのは、岡村ちゃん自筆FAX(のコピー…

"Band on the Run"収録曲中、心の第1位は

出張先で仕事仲間と飲んでいると、ポール・マッカートニーの「バンド・オン・ザ・ラン」がかかりました。お、有線かな、いい感じ。次は「ジェット」。おお。有線じゃなさそうだ。ベスト盤「オール・ザ・ベスト」あるいは「ウィングス・グレイテスト」「ザ・…

人生で4年間だけ口内炎ができなかった時期とは

子どものころから、年に数回の口内炎に悩まされています。今週も、月曜からかなり大きなものができました。口内炎はそれ自体もつらいのですが、大抵はそのとき風邪などの体調不良も併発しているので(というより、体調不良で弱っているから口内炎ができるわ…

謎解きの果てに感じる人間の精神の自由さと力強さ - 米原真理「オリガ・モリソヴナの反語法」

本書のこの奇妙なタイトルに込められたメッセージがわかったときには、生きていく上での力を得られたような感覚がありました。

違和感のない着メロ:レトロゲームミュージック

みんさんの2月23日のエッセイより、携帯電話の着メロに関して。 次にはアレンジの話。これは仕事で作った人の責任だけど、時々聞いてて哀しくなるようなものもあります。そんなことになっているとはつゆ知らず、ソノ曲が好きだからと使っている人をみるのは…

ビル・ゲイツ以上のお金持ち

今週のアメリカ人の先生との会話は、堤義明氏逮捕のニュースがきっかけでした。先生「1980年代後半に世界一のお金持ちだった人が逮捕されたのね。」 よしてる「堤氏ですね。あの人の場合、一から事業を興したわけではないし、ビル・ゲイツとかとはお金持ちに…

エラリー・クイーン「Xの悲劇」- Xの悲劇的な過去

エラリー・クイーン「Xの悲劇」を25年ぶりに読み返しました。いやあ、読み返してよかった。子どものころ読んだ印象とは大違いで、「事実からの冷静な推理が意外な真実をあばく」という、推理小説の基本中の基本みたいなものがお手本のように描かれてるなと思…


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