「ヴァニラ・スカイ」がなかなかのお気に入りなので、オリジナルであるこちらを観てみました*1。
ストーリーは拍子抜けするほど同じ。お金持ちのプレイボーイが自動車事故に巻き込まれてから悪夢を見続けるが、その背景には・・・という話。それに、ペネロペ・クルスは両方に同じ役で出ています。でも、見終わった後の印象はかなり違う。
まず、悪夢が発散する恐怖のようなものは、「オープン・ユア・アイズ」のほうが断然上だと感じました。「ヴァニラ・スカイ」は、脚本がうまく「整理」されていて、見終わった後のすっきり感、わかりやすさ、ハッピーエンド感はあるのですが、悪夢の迫力に少し欠けるような気がしました。そこが大きな違い。
一方、「ヴァニラ・スカイ」については、要点を得た感のある脚本と(つまり、わかりやすさ)、ロック音楽の使い方が魅力でした。まあこれは、映画そのものの魅力とは少し違うのかもしれませんが。元音楽ライターである監督キャメロン・クロウの面目躍如といったところでしょうか。
あと、両方観る気にさせられた大きな理由は、実はペネロペ・クルスだったりするのですが、彼女はどちらの作品でもとっても魅力的です。
で、どっちがいいの?と聞かれると、わかりやすいものが好きな私としては、「ヴァニラ・スカイ」のほうに軍配が上がってしまいます。「オープン・ユア・アイズ」も捨てがたい作品ではあるのですが。
オリジナル・リメイクともに良質でよかった。好きな作品については、ほんとうにそう思います。そうでないケース(特に、紙媒体の原作→映画化の場合・・・これはリメイクとは違いますが)が多いから。