庭を歩いてメモをとる

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PLAYBOY日本版2006年6月号「ビートルズ・イン・ジャパン」

PLAYBOY (プレイボーイ) 日本版 2006年 06月号 [雑誌]

少し前からビートルズファンの間で話題になっていたこの号。遅ればせながら読みました。噂通り、別冊付録には見たことのない写真がたくさん。個人的には、最初から3枚目のポールの「怒り」の表情がおもしろすぎ。また写真以外にも、内田裕也・石坂敬一・浜田哲生の3氏の対談はさすがに当時をよく知る人ならではの地に足がついた内容でしたし、50人からの好きなアルバム・曲アンケートも、よくある企画とはいえ、ムッシュかまやつや宇崎竜童、稲垣潤一からLOVE PSYCHEDELICO、TRICERATOPSまでの世代の幅の広さがさすが。

特に興味深かったのが、「記者会見完全収録」。ビートルズの受け応えはさすがの切れ味ですが、日本人記者団にはあまりそれが伝わっていないようで、「外国人記者団のみ爆笑」という場面が何度もあります。その上、通訳さんがしょっぱなから誤訳していたり、最後も「その答えはなんでした?私はあまり聞いていなかったので・・・」なんてビートルズに言ったりしている。当時の日本(の大人)がビートルズをどう受け止めていたかをなんとなく感じさせる内容でした。


話はずれますが、今回、この特集以外にもけっこう読み応えのある記事があるなと感じました。オウム麻原の精神鑑定についての森達也の疑義、沖縄ヤクザについての佐野眞一のルポ、塩野七生とイタリア人映画製作助手の「観ておくべきイタリア映画」など。少なくとも佐野氏のは単行本化されたら読みそう。


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