庭を歩いてメモをとる

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なんで無料なのかGoogle Earth

Google Mapsにも驚かされましたが、それを大幅に上回ってびっくりさせられたのが最近β版の公開が始まったGoogle Earthです。すでにお試しの方も多いと思いますが、とりあえず触りはじめの驚きを書き連ねてみます。

これ、要はGoogleによる衛星写真の提供サービスです。でもそこはGoogle、平凡なものでは終わらせていません。

使うには、まずはアプリケーションをダウンロードする必要があります。先週末は「混み合っております」状態でしたが今は大丈夫みたい。完了してソフトを立ち上げると地球が浮かんでいる画像が。この地球がなめらかに段々ズームインしてきます。このなんともいえないスムーズさ具合にまず「ほう」って感じの軽い感動を感じるのですが、その後がすごい。

右ドラッグで地球をぐるぐる。そして左ドラッグでズームインなんですが、これが引き続き信じられないくらいスムーズ。こんなに軽くていいの?というなめらかさ。

拡大していくと、どんどん街の名前が表示されていきます。日本なら最初東京と横浜だけだったのが大阪なども現れてきて(この文字の現れ方もフェードインでかっこいい)、関西地方にフォーカスすると神戸や京都はもちろん、すぐに吹田や西宮も現れます。最終的には町レベルまでばっちりです。

それだけではありません。衛星写真の微細さがすごい。関西は残念ながら荒い画像で、「大阪城公園仁徳天皇陵くらいならはっきりわかるけど」レベルなのですが(追記:その後都市部はかなり詳細になってます)、その国を代表する都市、例えば日本なら東京の衛星写真の細かさたるや。建物ひとつひとつが完全に識別できるだけではなく、横断歩道がちゃんと縞々になって見えるくらいの細かさです。以前勤務していたビルなんかは簡単に識別できました。皇居も丸見え。

他の国ではどうかというと、ロンドンは東京ほど細かくないけど(アビーロードの横断歩道が見えない、でも交差点はわかるし「アビーロードスタジオ」は施設名として登録されている)、北京も紫禁城中南海あたりは東京並みの細かさで見えます。ニューヨークもジョン・レノンの住んでいたダコタハウスらしきものも識別できました。ナスカの地上絵はさすがにわからなかったけど。北朝鮮も(ピョンヤンが関西地方くらいの細かさ)南極大陸も(ただの雪原ですが)、地球上は全部網羅していそうな勢い。

その上、国境もボタンひとつで表示されますし、対応地域は限られますが、地名検索や施設検索はもちろん、ストリート名まで表示可能。

これほどのものを無料で提供しようとしているGoogleはすごいと思います。Mac未対応だったり、WinでもPentium 4/2.4GHz推奨、日本語未対応で設定保存も日本語のディレクトリ下には置けないなどのハードルはあるものの、世界が一挙に「お手軽」になった感じです。

参考:IT Media News 6月29日「Google Earth」で地球を僕の手の上に


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