庭を歩いてメモをとる

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英語をしゃべるモーツァルト

映画「オペラ座の怪人」を観た友人によると、この映画の登場人物の一人はフランス語なまりの英語をしゃべっているのだそうです。友人曰く、舞台がパリだから本来はフランス語をしゃべっているはずなので、それを意識してフランス語なまりの英語にしているのかな、それにしても全員じゃなくてなんで一人だけ?・・・とのこと。

英語圏の映画って、そういうのがけっこうありますよね。英語をしゃべっているはずのないシチュエーションで登場人物が全員英語をしゃべっている。で、中途半端に現地を意識した演出をする。

例えば、「アマデウス*1」。

アマデウス [DVD]

舞台は18世紀のウィーンなのに、登場人物はほぼ全員英語で会話しています。でも、「ミスター・モーツァルト」とは呼ばず「ヘル・モーツァルト」と、そんなところだけドイツ語。

DVDを観てさらに驚いたのは、「音楽監督のローゼンバーグだ」というセリフでの「監督」の英語字幕が"Director"ではなく"Direktor"になっていたこと。他は普通の英語なのに、こんなところだけドイツ語。

英語圏の人々って、英語をしゃべるはずのない場所の人が英語をしゃべってても違和感を感じないんですね。で、ちょっとだけ「現地」を意識すればそれでOK。個人的には、そのこと自体に違和感を感じてしまうのですが、これは「自国以外で自国語が通じることを全く期待できない国」に住んでいるからなんでしょうか。

*1:非難めいたことを書いているように見えるかもしれませんが、基本的に私はこの映画が大好きです。ちなみに「オペラ座の怪人」はまだ観ていません。


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