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イギリス・マンチェスター:グラナダTVスタジオツアー

(写真追加:2014年8月19日)

2月11日のメモにいただいたsamさんのコメントを読んで、16年前に訪れた「グラナダTVスタジオ見学ツアー」を懐かしく思い出しました。

1990年9月、初めての海外旅行。イギリスには2週間滞在したのですが、マンチェスターに立ち寄ったのはこの見学ツアーのためだけ。理由はもちろん、TVドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」のセットを見るためです。

施設に入ろうとすると、中はかなりの人。ゲートでチケットを買おうとすると、私の目の前で「30分待ち」のボードが降ろされて「意味わかるよね?」と係りの人に言われました。もちろんそのまま待って、スタジオに入ります。

最初に驚いたのはビートルズの出演したときのスタジオがあったこと。おそらくレプリカでしょうが、「ああ、ここはイギリスなんだな」と改めて実感したのを思い出します。


その他にもいろんなしかけがあったと思いますが、ほとんど忘れました。記憶はいきなりホームズのセットに飛びます。

あたりまえですが、作中では2階にあるはずのホームズとワトソンの部屋が1階にぽんとあります。

私の入ったグループが到着すると、まだ20代と思われるハドソン夫人が登場。「ホームズさんは出かけてるんですよ、あの人はまったくしょうがない人で・・・」みたいな話をし始めます(英語が理解できなかったので身振りや表情からの想像です)。

そこにあるのはたしかにTVで何度も見た部屋なのですが、スタジオという見慣れない空間にそれがあるとどうも現実感がありません。すぐわきには、1階からホームズの部屋に上がる階段だけがありました(うろ覚え)。そのうちハドソン夫人は退場、グループも次のセットに移動します。私はみんなが立ち去った後一人でセットの写真を撮りました(今手元にないためここにアップできず残念)。

そしてまた記憶は飛び、今度は2階建てバスに乗ります。そしてドラマのオープニングに登場する「ベーカー街」を通過。

ここがツアーで一番印象深かったところかな。なんといっても、2月11日のメモにも書いたとおり、ここってたった50m四方くらいの広さしかないってことがわかってびっくりしたものですから。でもドラマでは、しっかり大ロンドンの街角のように見える。たいしたものです。ちなみに、ここに行ってからドラマのホームズを観ると、たしかに街角はロケを除けばこの50m四方の同じ一角ばかりで撮影されているのがよくわかるようになりました。バスからの見学なので、221bの前で写真を撮れなかったのが残念。

そしてバスはなんとチェックポイント・チャーリーのセットへ。かつてベルリンの壁にあった検問所です。

実はこの旅行で、崩壊したばかりのベルリンの壁を見てきたところだったので(しかも東西ドイツ統一の1ヶ月前という微妙なタイミング)妙にびっくりしました。で、ここで出てきたのが超愛想の悪い兄ちゃん。これが当時の「西側」から見た「東側」の青年像なのかなあ。そんなふうに思っているとその青年、だるそうに「パスポート持ってるか?」と見学者に訊いてくるのです。ここで私以外の見学者ほぼ全員が大声で"Nein(No)!"と返したのを聞き、ちゃんと返事してるししかもドイツ語やんか、日本と違うところやなあ、とまたしても妙にびっくり。

その後、バスを降り、見学は終了したように記憶しています。そしてショップでホームズのパンフを買ったのでした。時間があれば読んでみようと思いつつまだ読んでいません。今なら、その頃よりは読めるようになってるかな。

他にも、ハドソン夫人の名を冠したお菓子屋さんなんかもあったりしました。

以上、断片的ですが多分一生忘れない見学ツアーの思い出でした。

これを書いているとここにもう一度行きたくなってしまったのですが、このツアー、1999年に閉鎖されたようです。残念。

参考:Wikipedia Granada Studios Tour(英語)


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