庭を歩いてメモをとる

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宮部みゆき「火車」

火車 (新潮文庫)

■ご紹介下さった方
ミーシャさん

■管理人の感想
婚約者が失踪した。彼女は、過去の自分を抹消していた・・・そんなふうに物語は幕を開けます。

クレジットカードの多重債務者を取り扱った小説というと、ありふれたテーマだというイメージがありましたが、実際に読んでみると月並みな感触は全くなかったです。作者の多重債務者へのまなざしや、見事な心理描写を絡めたストーリーの展開がテーマを引き立てていて、ずっとひきつけられたまま読みました。ラストの潔さもかっこよかった。


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