2日目 -9月14日 日曜日- の天候と服装
天候: 快晴。ほんとうに9月のロンドン?と言いたくなるような強い日差しがふりそそいでいました。それでも夜は一転してかなり涼しくなります。
服装: 日中はTシャツだけでも充分でした。通りにはたまに上半身裸の男性もいたくらい。それでも、夜になるとブルゾンだけでは心もとないほど。やはりイギリスは、脱ぎ着できる格好が基本ですね。
朝食
時差ぼけで少々早く目覚めたものの、旅のメモを書いたりテレビを見たりして過ごしているともう8時。朝食を食べようと階段を下りていくと、今回の旅行グループの最後の参加者、Kさんが無事ホテルに到着していました。これで予定のメンバーは全員揃ったことになり、みんなで安堵し喜びます。
地下の食堂では、すでに他のメンバーが食事を始めています。イギリスに来たらいつも楽しみなのがこの朝食です。
それで、席について朝食を食べ始めたときのこと。なぜかホテルの人に頻繁に「さげていい?」と訊かれる。まだ食べ終わってないのはわかるだろうになぜだろうと思って気づきました。このとき私は、フォークとナイフをまとめて右に置き、スプーンを左に置いてハの字形をつくっていたのです。ハの字形だから「食事中」のサインになると思っていたのですが、スプーンでは駄目なのですね。ナイフとフォークでハの字形を作らなければならない。基本的なテーブルマナーですが、恥ずかしながらここでやっと知りました。
この後は、近所を散歩することになりました(Kさんはさすがに飛行機の疲れがあるので休憩)。様々な作家や学者が居を構えたことで有名なブルームズベリです。
典型的なイングリッシュ・ブレックファスト。この後トーストが来ます。
ブルームズベリ
ブルームズベリBloomsburyは、このホテルの近辺、つまり大英博物館やロンドン大学の近くの閑静なエリアです。ここはかつて(今もかな)、多くの芸術家・学者が過ごし活躍した場所。ですから、どこが誰の家だったかを記したガイドがあるとよりいっそう楽しめます。イギリスでは、そういう「ゆかりの地」の研究が盛んだそうで、そのための本も多く出ています。今回は、ツアーメンバーのY君がその類の本をしっかり準備してくれていました。
日曜ということもあり、とても静か。重厚で歴史を感じさせる建物の間をゆったりと散歩していると、どっしりと落ち着いた気持ちになれます。そんな中、あの人物がここにいたんだ・・・と思いを馳せるのもなかなかいいものです。
ロンドン大学の一部。
ダーウィンが住んでいたところ。プレートの色味がウェッジウッドっぽいのでダーウィンにちなんでのことかと勝手に思いましたが(ダーウィンの母方の祖父はウェッジウッドの創始者)それは勘違いでした。他のプレートもみんなこの色で統一されています。
他にも、ケインズやロセッティの住まいなどがありました。
ちょっとした中庭にもリスが。
ブルームズベリ・グループのメンバー、ヴァージニア・ウルフ等数名が住んでいたところ。
ロンドンアイ
散歩の後、Kさんも合流しロンドンアイに向かいます。ミレニアムを記念して造られた観覧車です。ホテルからは地下鉄で15分くらい、ウォータールー駅から歩いて数分でした。
駅を出てすぐの陸橋から見えるロンドンアイ。カプセルは32個、1日最大15,000人を乗せることができるとか。
ロンドンアイのふもとから。対岸にはおなじみの建物が。
下から見上げるとけっこうな迫力です。
ふもとで少し休憩した後、いざロンドンアイに乗ろうとするとかなり長い行列が出来ていることに気づきます。5分並んでチケットを買い、それから青空の下ひたすら行列が前に進むのを待ちます。こんなときも、グループ旅行のメリットを実感できますね。並んでいる間も話に花を咲かせていればいいのですから。
案内板。英国航空がスポンサーなので、案内板の色もそれ風ですし、なにより観覧車なのに"Boarding Gate"。
12時15分頃、やっと乗り込めました。結局、チケットを手にしてから実際に乗り込むまでに40分ほどかかったことになります。チケットには、搭乗可能時間が書かれていますが、行列ができている場合は買ったらすぐ並んだほうがいいようです。大人11£。
メンバーの一人は、ここのチケットチェックで地下鉄の一日乗車券を見せてしまい、「マダム、それはトラベルカードですね」と言われていました。実際、ロンドンアイのチケットと地下鉄のそれはけっこう似ています。
乗り込んだカプセルは、スキーのゴンドラが大きくなってゆっくり動いている、といった感じでした。
さっきまで我々が並んでいた行列。
ほぼてっぺんに来たときのパノラマです。地上約130メートル、高層建築のないロンドンでは飛び抜けて高い場所に感じます(ビッグベンの先でも100m)。
ロンドンを見渡して感じたのは、遠景からの各々の建物の自己主張はそれほど強くないのに、ひとつひとつの建物を間近に見ると個性的に感じることです。緑も多いですね。
カプセルの様子。24人乗りで、真ん中に椅子があり周辺が透明になっています。高所恐怖症の私には、面白いけど怖いつくりでした。
そんな風に、眺めを喜んだり怖がったりしているうちに、約30分の空の旅は終わりを迎えました。私にはちょっと苦手な高いところだったとは言うものの、好天のもとロンドンを見渡すのはやっぱり爽快。一度は乗ってみるといい、そんなふうに感じました。