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特急「青の交響曲」と秋の洞川温泉(奈良)-第62回イギリス研究会・1日目

今回のイギリス研究会は奈良・天川村の洞川(どろがわ)温泉に行くことにしました。最寄り駅からバスで1時間以上の山間部にある普段はなかなか行けないこの温泉、水が素晴らしいという評判に惹かれたのと、道中、大阪と奈良を結ぶ近鉄の観光特急で、席によっては発売開始と同時に完売らしい「青の交響曲(シンフォニー)」に乗ってみたくてここを選びました。

大阪阿部野橋・リストランテbetsujin

まず最初は4人で「青の交響曲」の始発駅・大阪阿部野橋駅近くの邸宅レストランへ。下町感のある(というかそれ以上にディープな雰囲気もある)JR天王寺駅北側にそんなレストランが?思っていましたが・・・

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昭和な飲食店街の中にたしかに突然邸宅が現れました。


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ロビーで少し待ってから奥の部屋に。


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2,900円のランチ。サーブして下さる方々も料理も上品でとてもゆったりと過ごせました。テーブルとテーブルの間が空いているのも「邸宅」ぽくてよかったです。

しかしあまりにゆったり過ごしたので、1時間半があっという間。気がつくと「青の交響曲」の出発時間が迫っている!タイムテーブルを組んだのは私ですが、もっと余裕を見ておけばよかったと反省しきり。


青の交響曲

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7~8分かけて大阪阿部野橋駅にたどり着くと「青の交響曲」がスタンバイしていました。14時10分、大阪阿部野橋駅発です。この車両を見ただけで期待度が高まります。


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乗り込みました。座席車両に入るドアひとつにもこんなエンブレムがあって感激。


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ここが3~4名向けサロン席。素晴らしいデザインと質感、乗り心地です。テンションが上がります。
このサロン席、ネットでは予約できず(窓口のみ)しかも予約開始と同時に売り切れるという噂だったので、予約には工夫をしました。その時の体験記とこの特急の概要はこちら↓(このメモと同じ写真がいくつかあります)


さてこの特急、中で提供される飲み物・食べ物も評判なので販売場所まで買いに出かけます(売り子さんは来ないので)。


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販売場所に併設されているラウンジ席。こちらの雰囲気もホテルのよう。


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飲み比べセットを友人とシェアしました。うちひとつは奈良の地酒セット。


こんな車内で実に贅沢で快適な時間を過ごせたのですが、私たちは大阪阿部野橋駅から下市口駅までの乗車だったので、たった1時間でこの特急から降りなくてはいけませんでした。時間が近づくにつれ「もう時間なの?」「降りたくないな」「どうして1時間だけなの」の声が。「ジョジョの奇妙な冒険」の山岸由花子の「どうして30分だけなのよォオオオ~ッ!」を思い出さずにはいられませんでした。まさにシンデレラ。


タクシーで洞川温泉へ

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洞川温泉の最寄り、下市口駅で下車。

最寄りといってもここから温泉街までバスで約70分。それにバスが来るまで数十分待たないといけない。しかも駅前には喫茶店などが一軒もない・・・(以前、駅前のローソンにイートインがあったそうですが撤去されていました)

そこでタクシーの運転手さんに聞いてみると、8,000円で洞川温泉まで行ってくれるとのこと(運転手さんにより変わる可能性があります)。今いる4人でなら一人2,000円。バスなら1,280円。バスが来るまでの待ち時間と快適さを考えてタクシーでお願いしました。

(後で知ったのですが、こんなプランもあります。こちらのほうがタクシー代が安くすみます:観光特急「青の交響曲」貸切タクシープランについて | 奈良近鉄タクシー株式会社

道中、運転手さんにお話を伺ったところ、最近トンネルができてアクセスがよくなったこともあり、洞川温泉を訪れる人は増加傾向にあるとのこと。


宿到着

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約1時間かけて、「花明かりの宿 柳屋」に到着。バス乗り場や温泉街の中心地からはやや離れた場所にあります。

山の中なのでかなり涼しい、というか寒く、平地の12月頃と同じくらいでした。もともと避暑地として知られたところですから、この季節に訪れる場合も十分な防寒対策が必要ですね。


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玄関には美しい「花明かり」が。旅の疲れが癒されます。上が今回私たちが泊まった別館で、下が本館のもの。


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別館の廊下には行者の修行道具がありました。洞川温泉は大峰山へ修行に行く人たちの宿場町でもあります。


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男性2名が泊まった部屋。古さを感じるところはありますが清潔です。

部屋には奈良選出の元法務大臣・奥野誠亮氏の揮毫がありました。宿の方に聞いてみると、奥野氏がこの宿をひいきにされていて、ご本人百歳のお祝いもこちらで開かれたとのこと(ご本人は出席できなかったそうですが)。


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とりあえず部屋であったまりながら、部屋にあったかき餅をいただきます。

これがおいしかった!塩味がひかえめなのでお米の味と香りを堪能できます。この宿のこのかき餅のために最低限の農薬だけで育てられたお米でつくっているそうです。

宿の向かいのお店でも売られていたので、みんなで翌日買いました。楽天でも売ってます。

あと、ここは水道水もすごくおいしいです。洗面所でうがいした後飲んでみたのですが、普段飲んでいるペットボトルのミネラルウォーターとはまた違うさわやかさでした。

洞川温泉街

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くつろいだ後、みんなで温泉街を歩いてみることに。10分程度で回れる規模ですがこの情緒を味わいながらの散策が愉しい。


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酒屋で地酒の「大峰山」を。


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ここでとれた鮎の塩焼きが。


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お店の中の川を臨むお部屋でいただきました。

この後、東京から来てくれた方1名と合流。5人全員揃いました。宿に戻ります。

柳屋の豆腐鍋

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お願いしていたのは豆腐料理のコース。


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乾杯。


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鍋。


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天ぷらと〆の蕎麦。

以上、鮎は出てきますが動物の肉はなしで基本豆腐と野菜だけという内容で、予約時に聞いたときはあっさりしてるかなと思ったのですがけっこう食べ応えがありました。満腹。ごちそうさまでした。


その後はお風呂へ。そんなに大きくはないですが(洗い場の席が5人分くらいだったかな)快適でほっこり。別館からは一度外に出て本館に行く必要があるのですが(食事も同様)、事前にきちんと案内があったのでとまどいませんでした。


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男性は音楽好き・酒好きの2名なので部屋で好きな音楽を流しながら夕方に買った「大峰山」をいただきました。


今回泊まった「花明かりの宿 柳屋」さんは、洞川温泉の中では廉価な部類の料金設定でしたが、事前に食事内容や食事時間の相談をしたときもその都度丁寧に対応いただきましたし、部屋も古さは感じるものの清潔で、料理も(かき餅も)満足。バス乗り場から少し離れていますが歩いて10分かからない程度。静かにゆったりくつろげました。こちらでお世話になってよかったと思っています。

翌日のメモ



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