庭を歩いてメモをとる

おもしろいことや気になることのメモをとっています。

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

イギリス研究会・伊豆での集いで話題にのぼった作品

吉村昭「海の祭礼」

19世紀。アメリカ人ラナウド・マクドナルドはスコットランド人とネイティブ・アメリカンの混血として生まれます。それがために差別されることも多く、同時に同じような容貌をした国民のいる未知の国日本への憧れを募らせます。1848年、ついに彼は捕鯨船に乗…

ソルジェニーツィン「イワン・デニーソヴィチの一日」

ラーゲリものということで、悲惨なものを想像していました。ところが、読み進めてもそのような印象をまったく持つに至らない。極寒の収容所で強制労働の日々、もちろん善人ばかりってわけでもありません。それでも主人公は「ほとんど幸せとさえ言える一日」…

クラッシュ

アメリカのいろんな人種・層の人々が「ぶつかり合う」様を描いた作品。白人を敵視する若く貧しい黒人、アラブ人と間違われるペルシャ人の雑貨店経営者、白人検事とその妻、ドラマの演出家?で裕福な黒人とその妻、病の父を抱えるレイシストの白人警官・・・…

浅田次郎「蒼穹の昴」

清朝末期。少年春児(チュンル)は極貧のまっただ中にいるが、ある日占い師から驚愕の将来を告げられる。一方,兄貴分の文秀(ウェンシウ)は「不良」だが頭脳はずば抜けた存在。この二人を中心に、激動の時代に様々な人物がそれぞれの運命を生ききる情熱が…

ALWAYS三丁目の夕日

1958年、建設中の東京タワーにほど近い東京の下町。怒りっぽいお父さんと優しいお母さんのいる自動車修理店には、青森から集団就職の少女がやってくる。生活がだんだんと便利になっていく。冷蔵庫、そしてテレビがついに家にやってきた・・・ 一方、駄菓子屋…

山手線とXTC、御堂筋線と少年ナイフ

ところで話は変わりますが、このアルバムに入っている「マーメイド・スマイルド」(Mermaid Smiled)のイントロを聴くたびに山手線のジングルを思い出すのは私だけではないはず。というか私の場合は関西在住なので曲が先で、山手線のホームでまずびっくりした…

iPod用スピーカー購入

以前から、どれにしようかなと迷っていました。用途のひとつは、家で家事(というほどでもないですが、洗濯物をたたんだり掃除・片づけをしたり、時には洗い物)をするとき音楽を聴くため。もうひとつは、旅先や出張先の宿で音楽を聴くためです。前者から、…

恋におちたシェイクスピア+藤子・F・不二雄「サンプルAとB」

天才ではなく、苦悩し時にはごまかしもする人間シェイクスピアの恋と「ロミオとジュリエット」(+「十二夜」)が見事に解け合って、張られた伏線が最後にどっと昇華していく構成。そのストーリーのまとまりかたたるや、カタルシスまで感じられるほどの映画…

日本一おそい乗り物 - 近江八幡・水郷めぐり[滋賀県]

のんびりとリラックスできた1時間20分でした。水を漕ぐ音と船頭さんの説明だけが聞こえ、同じような風景がずっと続く「日本一おそい乗物」ですが、私には充分味わい深い体験でした。

「パピルス」2006年8月号 村上龍の創作現場

ロングインタビューや本人コメントつきの年表もおもしろかったのですが、特に目を惹いたのは「半島を出よ」の創作プロセス。 まず最初に核が生まれる。 核は最初から物語です。・・・探して見つかるようなものではありません。そもそも、小説のネタは探して…

2006年6月 iPod再生回数上位曲

(回数をいったんクリアして今月分だけで集計しました。来月以降そうするつもり。)再生回数トップは、香港のピアニストの卵が弾く「ゼルダの伝説」。 Video Game Pianist / The Legend of Zeldanamco(大野木宜幸) / MAPPYStevie Wonder / SuperstitionU2 …


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