庭を歩いてメモをとる

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日本はなぜ戦争を始めたのか、何冊か本を読んで考え中

今までとったメモの中で「日本はなぜ戦争(1945年に終わったもの)を始めたのか」を考えるヒントになるものを集めてみました。

現時点で私の考えはまだあまりまとまっていませんが、「日本が100%愚かだった」というわけではないけれども、「当時としてはベストを尽くした結果戦争を始めた」とはとても言えない、ということはわかってきました。特に対米戦争は、回避できるチャンスはいくらでもあったようです。

このことについては、少しずつでも、信頼できる情報を集めた上で、自分できちんと考えをまとめていきたいと思っています。


https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d1/Osaka_after_the_1945_air_raid.JPG
1945年の大阪(パブリック・ドメイン


(2015年9月6日追加)半藤一利「昭和史」

かつて日本がどういう流れで対米戦争を始めるに至ったのかを自分なりに整理したかったので、本書の一部を表にしてみました。

 

吉田裕「アジア・太平洋戦争」

なぜ国力に差があるのに対米戦争に踏み切ったのか?
また、戦時下の国民生活は、同じ敗戦国ドイツと比べてもかなり厳しいものであった等、様々な事象を数値を交えて解説。


佐藤優「日米開戦の真実」

対米開戦時、政府は国民になんと説明したのか?大川周明のラジオ講話から読み取れる戦争の目的とそこに至る経緯。


英語でこの内容+αを書いてみたところ、海外の方からいくつもコメントをいただきました。


アンドルー・ゴードン「日本の200年」(下)

軍隊が力を増すようになったきっかけは、軍に過激な思想をもつ人たちが増える→政党内閣では抑えきれない→軍のことは軍部に、という悪循環から起こったよう。


加藤陽子「それでも、日本人は戦争を選んだ」

高校生を相手に、日清戦争から太平洋戦争までの各戦争に至るまでの日本と関係諸国の利害関係の変化等を克明に語りつつ、なぜそうなったかを一緒に考える講義。


 

ヘレン・ミアーズ「アメリカの鏡・日本」

1948年、アメリカ人によるアメリカ告発の書。「アメリカやヨーロッパに日本を糾弾できる資格があるのか?日本は私たち・彼らの真似をしただけではないか?」


山本七平「日本はなぜ敗れるのか」

テーマからははずれますが、元日本軍兵士が整理した日本が戦争に負けた理由。「非常識な前提を「常識」として行動する」「生命としての人間を重視しない」「芸を絶対化して合理性を怠る(引用者注:銃火器の戦争に向けて日本刀を修練する等)」「動員数だけをそろえて実数がない」「恐怖心に裏付けられた以外の秩序がない」「自己を絶対化するあまり反日感情に鈍感である」他


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