地震対策について考えていたら、なぜか無印のペンケースを買うことになった・・・という話です。
地震対策は「長くすごす場所」ごとに必要
いつ大きな地震に遭遇するかわからない今の日本。
地震の困った点のひとつは、いつ起こるかがその時が来るまでわからないこと。なので、対策は自分が滞在している時間が長い場所から優先して実施する必要があります。
私の場合、最優先は自宅の自室。毎晩の睡眠に加え、週数回の在宅勤務やプライベート時間の多くをここで過ごしているのでその滞在時間は圧倒的です。その次が職場。この二つには、できる対策はしているつもりです。
次はどこか?・・・おそらく、移動している最中でしょう。電車に乗っていたり、街を歩いていたり。
移動中の災害対策
移動中に起こりそうなこと
では、移動中に地震が起こった場合、何が必要になるのか?
電車が脱線して車両がひっくり返ったりした場合の対策はやりようがない(先頭車両に乗らないとか、そういう行動面の対策は存在しますが)。
でも、交通機関や建物に閉じ込められたり、一時的に緊急避難した先でしばらく過ごさなければならなくなった・・・そういうときの対策はできるかも。
要はしばらく外に出られないわけです。そんな場合、何が困るか。
移動中に地震にあったときに必要なもの
真っ先に思いつくのはトイレですが、次は水、そして食料。
よっぽどのことがない限り、閉じ込められて水不足や食糧不足で死ぬことはないとは思いますが、水と食料があるのとないのとでは肉体面だけでなく精神面においてもかなり違ってきそうです。
さらにいえば、スマートフォンのバッテリーも気になる(電波は使えないかもしれませんが)。
飲み物に関しては、私は外出時にはほぼ常に持ち歩いているので、トイレを別にすれば、食料とバッテリーを持ち歩くことが対策になりそうです。半日~1日くらいをなんとかしのげる量を。
となると、カロリーメイトとそれほど重くないモバイルバッテリーをセットにして持ち運びやすくするのが「外出時の地震対策」になるのかもしれない。そんなふうに考えました。
カロリーメイトとモバイルバッテリーを持ち歩くには
そこで、カロリーメイトとモバイルバッテリーを持ち歩くのに必要な条件を考えてみます。
条件
- 条件1:ハードケースであること・・・カロリーメイトは衝撃を与えるとあっという間に粉々になってしまってしまうので、これは必須条件。
- 条件2:すき間ができないこと・・・ケースの中にすき間があってカロリーメイトがガタガタしてしまうと、これも砕けてしまう原因になるので、ぴったり収まることも重要です。
実は無印のペンケースがぴったりだった
さて、カロリーメイトとバッテリーの両方がぴったり入りそうな入れ物ってどんなのがあるだろう・・・
探してみると、無印のポリプロピレン(半透明プラスチック)のペンケースがいい感じです。
サイズが3種類あるのですが、一番大きいものです(商品名としては「筆箱」)。2024年12月現在税込290円。
無印良品 ポリプロピレン 筆箱 幅225×奥行75×高さ25mm
外観はこんな感じ。
ふたを開けるとペンホルダーがありますが、
これは取り外せます。
サイズの合うモバイルバッテリー
さて、これにカロリーメイトがうまく入るのはいいとして、今度はそれに近い大きさのバッテリーを探す必要があります。
バッテリーは質の低いものを使うと発火などの事故につながることもあるので、ここは日本のメーカーのものに絞って探してみました。
意外とこの条件にあてはまるものがなかったのですが(縦横がOKでも厚みがオーバーしたり)、最終的に見つかったのはこれ。
すき間を埋める
ただこれ、横幅はほぼぴったりですが、厚さが少し足りない。このままだとガタガタするのです。
そこで、買った時についているエアキャップ(プチプチ)に入れてみると・・・
ぴったりでした。
さらに、カロリーメイトとペンケースに少しできたすき間に充電に必要なケーブル(「バッテリー・スマートフォン間のケーブル」と「バッテリー・USBコンセント間のケーブル」)を入れると、全くガタガタしないぴったりな感じのセットに仕上がりました。
重さ・実際に使ってみた感触
さて、これ合計で何グラムになるのかというと・・・
252g。iPhone15(171g)の1.5台分。iPhone15ProMax(221g)を少し超える。つまり大きめのスマートフォン1台分くらい。
重さより気楽さ・安心感
これは重いのか。たしかに片手で持つと重みを感じますが、持ち運びするのに躊躇するほどかというと、そうでもない。私個人の感覚としてはその程度です。
なのでこの1か月、外出するときにはかばんやリュックにこのペンケースを必ず放り込むようにしていますが、いざ使い始めてみると、ちょっと重くなるかな?くらいでさして気にはなりません。
それよりも「外出するときにはとりあえずこいつを持っていけばいい」という気楽さと、「地震にあってもこいつがあれば当座はしのげる」という安心感のほうがずっと上回る。
リュックの底に入れるとぴったり
また、実は、私が通勤や外出に一番よく使っているリュックは、たまたまですが底板がこのケースのサイズにかなり近いんです。なのでケースをリュックの一番底に入れるとしっくりきます。ほかの「しょっちゅう取り出すもの」のじゃまをしないし。
一番底に入れてしまうとこの「地震対策セット」自体を取り出しにくくはなるのですが、そもそもこれは使う機会が少ないほうがありがたいものですから、普段はこれで問題ない。
そんな偶然もあって、すっかり愛用しているのがこの「地震対策用のペンケース」です。