庭を歩いてメモをとる

おもしろいことや気になることのメモをとっています。

映画で見つけたポール・マッカートニー

※ 音楽系の映画に登場したものは記載していません。ポール本人が出てくるわけでもありません。あくまで「こんなところにポールにつながるネタが?」というちょっと意外な取り上げられ方を対象にしています。

ムーラン・ルージュ

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ポール関連登場箇所:本編開始から約50分たった頃、象のかたちの部屋?の上でユアン・マクレガーとニコール・キッドマンが歌う場面

ミュージカル映画に、ポールの"Silly Love Songs"が登場します。

19世紀末のパリ、娼館だったムーラン・ルージュ。そこの最高級コールガールであるサティーン(ニコール・キッドマン)に対し、作家修業中のクリスチャン(ユアン・マクレガー)が愛を語る場面で、二人のやりとりが"Silly Love Songs"の最初の詞とフレーズに合わせて歌われます。

面白いのは、オリジナルではポールが一人で歌っていた詞を、まだ愛を信じ切っていないニコールと愛を説くユアンの会話と位置づけることで、オリジナルが持つメッセージを充分に活かしているという点です。ニコールが「たわいもないラブソングが世界中にあふれてる」とけなした後、ユアンが「なぜそれがいけない?」と言い返す、というわけです。

ちなみにこの場面、冒頭では"All You Need is Love"が、そしてSilly Love Songsの直後には"Up Where We Belong"(「愛と青春の旅立ち」のテーマ)、David Bowie / Heroesなどが続き、最後は"I Will Always Love You"でしめるという有名曲をふんだんに使った構成になっています。まあ他の場面でも、この映画は全編こんな調子でロック/ポップスの名曲を惜しげもなく使っています。19世紀のパリでなぜポール?というつっこみはここではなしにしましょう。(2003年8月17日)


アポロ13

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ポール関連登場箇所:本編開始から約45分頃、1970年4月13日に宇宙飛行士ジム・ラベルの家族が宇宙中継を見に行く場面

この物語が進行している時期に注目。まさにポールがビートルズを脱退したばかりです。そんな時代の空気をこのちょっとした場面があらわしています。
アポロ13号で宇宙に出ているジム・ラベルが宇宙から語りかける姿を見ようと出かける家族。でも娘のバーバラは部屋から出ようとしない。 バーバラ「ポールなんて大嫌い!レコードも二度と聴かないわ」 妹「馬鹿なビートルズの解散なんて」 ドアを開けて部屋から出てくるバーバラ「馬鹿とは何よ」 部屋に入る母 アルバム"Let it be"を投げ捨てるバーバラ・・・・

結局、バーバラは家族と一緒に宇宙中継を見に行きます。 なお、このときバーバラの部屋で流れているのはJimi Hendrix/Purple Hazeです。

(協力:みんさん)


ザ・コミットメンツ

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ポール関連登場箇所:バンド参加希望者が主人公の家を訪れるシーン

これは、ほんの一瞬の登場ですが・・・

主人公の少年が、ソウルバンドをつくろうと思い立ち、メンバーを集めるための広告をだしたところ、志望者が彼の家を次々に訪ねてきます。そこで主人公が彼らに好きなバンド名を訊いてみると、どうも彼のやりたいイメージとは違うものばかり・・・・というシーン。その「どうも違う」バンドの中にWingsが出てきます(とほほ)

ちなみに、このバンドに参加するトランペッターは、「自称」キャリアのひとつとして「"All You Need is Love"のブラスは俺の仕事だ」などと言っており、それを主人公の少年に疑われているシーンもあります。


キリング・フィールド

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ポール関連登場箇所:物語冒頭の銃殺刑のシーン

ポル・ポト政権下のカンボジアを描いたこの作品で、まだポル・ポト政権をとる直前の頃、ポト派の兵士に銃殺刑を処する側の若い兵士がラジオを耳に当てて"Band on the Run"を聴くシーンがあります。1973年の出来事ということで、時代を象徴する曲として使用されたのでしょう。

なお、この映画のエンディングでは、ジョンの"Imagine"が使われています。こちらはこの作品のテーマを象徴しています。


「シン・ブルー・ライン

シン・ブルー・ライン~ローワン・アトキンソンのポリス・ストーリー 第1章 VOL.1 [VHS]
第一章「女王陛下の誕生日」 (TVドラマ)

ポール登場箇所:本編開始から22分前後

Mr.ビーンで有名なローワン・アトキンソン扮する主人公の警官が、クレジットカードを紛失。急いでカード会社のホットラインに電話をかけても、なかなかオペレーターが出ない。待ったあげくやっと出た時の彼の苦情の言葉に、「(保留音として)"マル・オブ・キンタイア"を7回聴かされたぞ」というものがあります。海外のドラマではお約束の「観客の笑い声」もここで聞こえます。

"Mull of Kintyre"がイギリスでは誰もが知っている曲だからこそのネタですね。ちなみに日本語字幕は「私は7回も聴いたんだぞ"バグパイプの調べ"を!」でした。

このTVドラマについては↓のメモをご覧ください。


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