庭を歩いてメモをとる

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名建築の静かなカフェ-京都の穴場・国立京都国際会館

日本の伝統とモダニズムが融合した傑作建築、京都国際会館(京都国際会議場)。

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大谷幸夫がこのデザインを引っさげてコンペで優勝したのは1963年、竣工は1966年ですが、50年以上がたった今も斬新さを失わないデザイン。

大好きなこの建築、以前はこうして外から眺めるしかありませんでした。

が、2020年から、月に数日は一般の人も入館できる「ICC Kyoto Open Day」が始まっています。

設定されるのは平日が多いですが、むしろ空いているだろうと思い、休みをとって行ってきました。

この日は「ワーケーション・デイ」。ビジネスルームとカフェ「NIWA Café」が利用でき、庭にも出られます。

結果、ここが

  • アクセスが非常によい場所にありながら
  • 傑作建築を眺め
  • 庭園散歩を楽しみつつ
  • 静かに
  • おいしくカフェを楽しめる

という「京都の穴場」だということがわかりましたのでご紹介します。


抜群のアクセス

JR・新幹線・近鉄京都駅から地下鉄烏丸線で乗り換えなしで20分、終点の国際会館駅下車、徒歩数分。

大阪から阪急で来た場合も烏丸駅で乗り換えれば同じく一本で国際会館駅まで行けます。

非常に楽です。

参考:アクセス | 国立京都国際会館


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国際会館駅の地下道。ここから京都国際会館についての展示が始まっています。


入館・入口通路

地下道から外に出て数分で会館が見えます。ついに入館できる!
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受付で、この日に入ってよい場所を示したシートと入館者バッジを渡されます。
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順路を進もうと目をやると、いきなりこれです。
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このレトロフューチャー感。


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デスクも外観・内装に合わせたデザイン。


ここを進むとロビーに出ます。


ロビー

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V字型の柱がシャープでクールですが、全体的に和のテイストがよく出ているエリアです。


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ソファもまさに和とモダンの融合ですが、こちらは剣持勇のデザインです。

 
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じゅうたんのこの色と波線も「和+モダン」。


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だからこの竹のパネルも違和感がまったくありません。


カフェと意外な魅力

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ロビーの窓側に、NIWA Caféがあります。

京都の前田珈琲*1が運営。

10:00~17:00、一般の人は前述の指定日のみ利用可能。

思ったより豊富なメニュー

メニューにはコーヒーはもちろん、抹茶セットやサンデーなどのスイーツからカレーやトーストなどの食事、サンドイッチなどの軽食まであり、意外と豊富。この場所らしいのは、ヴィーガンやハラル対応のメニューもあること。

メニューの詳細はこちら:NIWA Caféメニュー

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オーガニックソーダとハムサンドをいただきました。どちらも500円で、観光地価格どころか割安感ありです。それにとても自然な味わいでおいしい。

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このカフェのいいところは、もちろんこの素晴らしい内装を愛でながらくつろげることですが、庭からの眺めも素晴らしいです(写真は後ほど)。

静けさ

あと、来てみてわかったことは、とにかく静かだということ。

まず、BGMが一切流れていません。

(もっとそういうカフェが増えてくれてもいいのに、と思うのは私だけでしょうか。私は音楽が大好きですが、だからこそ、くつろぐときの音楽は自分で選んだものだけを聴きたい。)

そして、平日で、緊急事態宣言明けで、それにたまたまだったのかもしれませんが、ほとんどの人たちが一人でここに来ていて、話し声が出ないんですよね。

「ちょっと休憩しに立ち寄った」ではなく、この建物・カフェが目当てで来ている人たちばかりだからかもしません。

ここでしばし瞑想するような時間を過ごしたあと、普段は入ることができない庭園へ向かいます。


庭園

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カフェから庭園へ。テラスで飲食することもできます。この椅子もクールですね。


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会館の前の池に張り巡らされた通路は、まさに日本庭園をベースにしたもの。向こう側に見える山が見事な借景になっています。


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池と会館。美しい。


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庭園の注意書き。ここが地下鉄の終点で都心部にもほど近いものの、かなり自然が豊富な場所でもあることがわかります。


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緑との調和。


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庭園を散策するだけでなく、建築の間近に寄ることができる楽しみも。この直線の組み合わせにしびれます。


再びロビー、そして通路へ

庭をひとしきり楽しんだあと、カフェでまた少し休み、帰路につくことにします。


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ロビーのパネルだけは「60年代」を感じます。が、それも一周してレトロな味わい。


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ロビーを反対側から眺めてもその構成美にうっとりします。

この、複数の異なる高さが織りなすデザインは、見た目だけでなく、実用上の効果もあったようです。

レベルの少しずつ違う各階の幾つかのラウンジに立つと、大会議場や中、小会議場にいる代表団の動き、3階通路の運営スタッフや報道関係者の動きが見えました。様々な人の動きが互いに見えることによって、会議場全体の状況を感覚的に捉えることができました。 そして会期を1日延長して全体委員会が終了し、徹夜で協議された案が本会議に提案されました。「京都議定書」はこのようにして採択されたのです。

引用元:国際会館のモダニズム建築 | 国立京都国際会館


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ここを出て地下鉄の駅に向かいます。あたかも現実世界と未来世界をつなぐ通路のようです。



今回ははじめて会館のカフェと庭園を訪れ、その美しさだけでなく静けさという魅力も味わうことができました。

次回は、抽選制の「建築の日」に当選して、会議ホールも見学できるといいな。


関連メモ






注釈


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