遺伝子検査を受けてみました。単なる興味で。
選んだのはGenelife2012。29,800円。「68種の遺伝子を検査し、結果を元に37項目のリスクや特徴を判定します」とのこと。
(2014年3月以降、この商品はその後何度もモデルチェンジし、価格は安くなり、検査対象遺伝子数は大幅に増加しています。以下は、Genelife2012に関するメモです)
選定理由
これを選んだ理由は、検査項目数と料金のバランス(コスパ)と、検査結果の科学的根拠として論文を明示しているところです。アメリカにはもっとコスパの高いサービスがありますが、当局から販売停止処分を受けてしまいました。
(2016年9月追記:現在販売中のGenelife Genesisの検査項目はこちら)
検査手順
ネットで申し込むと数日後にキット(上の本みたいな箱)が届きます。中に入っている容器に唾液を入れて「検査項目の96%しか判定できないかもしれないことを了解」等の同意書と一緒に備え付けの封筒で送り、あとは2ヶ月待つだけ。
結果表示
結果はWebで表示されます。
例えば、「アルコール」についてはこんな画面です。
単なる結果だけではなく、日本人の中でどの程度ありふれている(または珍しい)遺伝子を有しているのかもわかるのが興味深いです。
きちんと根拠論文も示されています。って読まないですが・・・
この他にも、疾患発症リスクのオッズ比(同じ遺伝子型を持つ人が発症する確率を表す数値)を棒グラフで示してくれる画面もあります。
ただ、以下の検査項目は、日本人ならほとんどの人が持っている遺伝子型らしいのであまり検査の意味がなかったな、とも思いましたが、その「ほとんど」に該当しない場合はそれだけ検査の意味が増す、とも言えますね。
検査項目中、日本人には高い確率で存在するDNAタイプ ()内は遺伝子名
- 髪のカール(TCHH):98%がカールしやすくなる
- 群発頭痛(HCRTR2[orexin receptor] ):92%が他のDNAタイプより高いリスクを有する
- 尿路結石症(UMOD):91%がリスクが比較的低い
- 免疫(TNF-α):97%が自己免疫作用を促進させる
- 記憶力(KIBRA[WWC1]):98%が高くなる傾向
- 乳糖不耐性(LCT、MCM6):100%が消化不十分
- 甘み摂取傾向(ADRA2A):92%が消費が多くなる傾向(血糖値が上がりにくいため)
感想
やってみた結果、思ってもみなかった疾患になるリスクが平均の5.2倍だったり、逆に常々自分のことをひ弱だと思っていたのに実は日本人の68%の人たちよりは疲れにくい体を授かっていることがわかったり(ただし日本人には19%しかいない「速筋がつきにくい体」らしく、これは納得)、けっこう意外でした。総じて興味深い内容ですが、やっぱりちょっと割高感はあります。
結果は参考程度にしつつ、自分の身体とつきあっていこうと思います。
(2023年現在販売中のキットはこちら)