庭を歩いてメモをとる

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2日目:バラナー着、パブへ

旅行日: 2005年8月13日(土)

空路スライゴーへ

朝起きると小雨が降っていましたが、すぐにやんで虹が出ました。食事はトラディショナル(アイリッシュ)ブレックファストを注文。これを食べるとアイルランドに来た、という実感がわいてきます。食事後、すぐにチェックアウトしダブリン空港へ。

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朝食。アイリッシュ・ブレックファストとのことですが、ここのはイングリッシュと変わらないですね。でもうれしい。


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虹。隣の席の子どもが喜んでいました。


空港は、土曜ということもあってかけっこうな混雑。まだアイルランド社会のほんのわずかな部分にしか触れていませんが、なにかしら勢い・活気のようなものが伝わってきます。

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ダブリン空港のロビー。


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ここからはプロペラ機でスライゴー(Sligo)へ。


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離陸/着陸時は景色もきれいで、遊覧船に乗っているような感覚です。10時35分発、約45分で到着。


スライゴー

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スライゴー空港は、いかにもローカル空港といった風情。以前訪れた屋久島空港をふと連想します。規模といい施設といい、似た感じ。

この空港の中にあるエイビスAvisのカウンターで、予約済みのレンタカーを受け取ります。日産マーチ(こっちではマイクラMicra)のオートマです。


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借りた車。


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ナンバーに書かれているのは目的地Ballinaのゲール語表記。ほとんどの公的表示はゲール語優先です。

空港から10分程度でスライゴーの市街地に到着。ここでは、妻が子どものころに、週末親の車で出かけた中華料理店を探しましたが、結局見つかりませんでした。手がかりは、「2階にある」「なんとなく店の雰囲気を覚えている」ことだけ。しかも街はスライゴーではなかったかもしれない、ということで、別の街にあれば行ってみようということになり、早々にスライゴーをあとにします。実は数日後、そのお店は見つかるのですが・・・


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スライゴーの街並み


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スライゴーのネットカフェ


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ここでメールチェックなどをしてみました。日本語は読めたものの書くことはできず、何人かにローマ字メールを送信(事前に準備していれば書けたようですが、そういうことができるということを知りませんでした。)。


バラナーへ

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スライゴーからバラナーへの道中。ちょっとわかりにくいですが、ギネスの大樽を運んでいるトラックです。
スライゴーから約70km、1時間ちょっとで目的地バラナーです。人口9000人の町で、中心部をモイ川Moy Riverが流れています。名物は、この川のサケとその釣り。


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バラナー。モイ川と町のシンボル、聖堂。

町に着いてすぐ、B&Bのある、聖堂の裏手にある通りへ向かいます。今回も、6年前に泊まったのと同じB&B、Suncroftを予約していたつもりでした。ところが、こちらが送ったつもりの予約承諾メールがなぜかSuncroftに届いておらず、予約が確定されていなかったことが判明・・・(注:この予約は私たちが独自で行ったもので、旅行代理店さんはまったく関係ありません)

一瞬あせりましたが、Suncroftのおかみさんが機転をきかせてくれ、近所のB&Bに電話してくれます。今夜はすぐ近くのB&Bに一泊してもらうが、明日からの4泊はSuncroftに泊まってくれていいとのこと。助かった。何でも、この時期はサケ釣りのシーズンでかなり混み合っているのだそうで、曲がりなりにも宿泊できた私たちはラッキーだったようです。


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急遽泊めてくれたのはこのGreenHill B&B。

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着いてすぐに出される紅茶がうれしい。

GreenHillでは、急に押し掛けた私たちのためにこれから急にベッドメイクをしてくれることになったので、邪魔にならないよう、私たちはバラナーの町を軽く散策することにしました。

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モイ川ではやはり釣り人がたくさん。この等間隔配置に、京都の鴨川を連想してしまった関西人の私たち。


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昼ご飯を食べていないけど、あまりおなかがすいていないのでとりあえずファミリーレストランに入り、ベジタブルスープを。パンがついてくるのがこちら風ですね。

ここで妻は、レンタル携帯を使って旧友の何人かに連絡をとりました。そのうちの一人とは日本にいるうちに確実に連絡がとれていたので、今夜はその人と旦那さんとでパブで過ごすことになりました。22時にB&Bに向かえに来てくれるとのこと。楽しみ。


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B&Bに戻ってみるとラブリーな部屋が出来ていました。ここで夜まで仮眠をとりました。


パブへ

22時過ぎ、妻の友人Mさんと旦那さんのFさんが向かえに来てくれました。彼らのなじみのパブに直行します。

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パブ。ちなみに写真は、翌朝撮ったものです。22時でも真っ暗ではなかったですが、さすがにここまで明るくはありませんでした。
パブは人々でごった返していますが、22時でもまだ宵の口という感じで、その後もどんどん人が増えていきます。ほんとうににぎやかです。で、来る人のほとんどが知り合いのよう。互いに「やあ、調子はどう?」とすぐ会話が始まります。土曜の晩にこの席のあたりに集まる、ということが習慣になっているようです。


Mさんは薬剤師、Fさんはゲーリックフットボールの地元チームのスポーツドクターで、主にけがをした選手の治療が専門だとか。二人とももともとバラナーの育ちですが、ダブリンの大学で知り合って結婚したとのこと。小さな娘さんがいますが、今日は近くに住むMさんの母に預けてきたとのこと。

妻とMさんは22年ぶりの再会ということで話が尽きないようです。妻は6年前に会った共通のアイリッシュの友人の写真や、日本での生活(妹の結婚式、妻の勤務先など自宅マンション、最寄り駅、大阪駅の混雑、私の実家近くの法隆寺など)も持参したので話がいっそう盛り上がります。また、ここで、他の旧友たちの連絡先や手がかりがいくつか得られたようです。明日からの探索の道が開けてきました。

一方、Fさんも好奇心旺盛なタイプのようでいろんな質問をしてきたので、まったく退屈することなく夜が更けていきました。話題はいろいろありましたが、お互いの仕事や生活以外で思い出せるのは以下のとおり。

  • 「パブに人が待ち合わせなしで現れることに驚いているようだが、日本では、土曜の夜はみんなどうしているのか?」→「日本では、土曜の夜にみんな同じことをするわけではない。テレビを観ている家族が多いかも。それに、日本には、地方の年輩の人のコミュニティを除けば、待ち合わせなしで友人に会える場所はまずない」→「アイルランドでは、そういう街はダブリンだけだ。バラナーは人口9000人だけどパブは60あって、若い人もよく来る。」
  • 「日本語で私の名前を書くとどうなるのか教えて欲しい」→「(書いてみた後で)日本の文字は音だけを表わす文字と意味も表わす文字がある。音を表わす文字は一文字で子音も母音も含まれている(これがとても興味深いそうです)。なお、意味を表わす文字は小学校で1000文字習うが、これは読み書きできればいいというレベルではなく、必須レベルだ。(気の毒がっていました)。」
  • 「アイルランドでは私たち30代前半でも兄弟が多い(パブを指さして、彼は5人兄弟の3番目、彼女は3人兄弟の末っ子・・・というかんじで、ほとんどが3人以上の兄弟でした)。日本はなんでそんなに子どもが少ないのか。すでに人口が充分多いからか?」→「それもあるかもしれない。他にもいろんな問題があるが、子育てに経済的・時間的負担を感じている人は多い。」→「アイルランドは国が学費の面倒を見てくれるからなあ。人もまだまだ少ないし」

結局1時半頃まで話し込み、車でB&Bまで送ってもらいました。部屋に着くなり、シャワーも浴びずに寝てしまいました。初日から盛りだくさんで満足です。


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