健一さんのことは、日本屈指のメロディメーカーだと思ってます。
でも、ライブに来るたび、ヴォーカリストとしての力量にも心を打たれます。特にハンドマイクの曲なんて、歌詞に合わせて手を挙げ、身体を折り曲げ、表情を変えて。そういう演劇的なところも含めて、この人は「きわめて優秀な作曲家」以上なんだ、と確信するのです。
2013年もよかったけど、今回の新しいバンドもすごく楽しめました。特にバンマスの茂村泰彦さんの声質が健一さんにぴったりだし、MCにも花を咲かせてくださるし。ベースの山口寛雄さんの歌うようなプレイも素晴らしかった。
新曲2曲、特に2曲目のBoots、かっこよかったなあ、曲もバンドも健一さんも。ひときわ黄色い歓声が上がった瞬間。All I Want is You, Hello It's Me, Eaglesのカヴァー(Take It to the Limit) , ブルーを撃ち抜いて・・・堪能しました。
会場のクアトロには、前回にはなかった椅子が導入され、さらに運良く「一段上がったところ」の最前列に座れたのでゆったり音楽にひたれたのもありがたかった。こういう「スタンディング会場にも椅子」も「携帯なら写真も録画もOK」なのもともに時代の流れでしょうか。
そんなふうに時代が変わっても健一さんもその音楽も健在というのは、本当にありがたいことです。