「ルーブル美術館展」の後、そのままこちらへ。少し疲れてるけど気にしない。
作品の変遷が呼び起こす思い
さて、次のリンクをご覧いただくと、マグリット作品の変遷がおわかりいただけるかと思います。
マグリット展公式サイト・みどころ・展覧会構成(別ウィンドウで開きます)
初期はいわゆる代表作と全く異なるタッチの画を描いていたんですね。知りませんでした。
そしてだんだん自分のスタイルを確立していった後、第二次大戦。このときは印象派のような画も描いています。戦争がいかに創作に、人生に影響を及ぼすかを目の当たりにし、改めて衝撃を受けました。
(関連メモ:絵画ではなく思想の話ですが、戦争の影響についてかかれた本が以下です。)
しかし、晩年つまり戦後はのびのびと想像力の翼を広げて自分のスタイルを追求する。私がマグリット作品を好きな理由はシュールなのに晴れやかなところなのですが、そういう作品は晩年に集中しています。この作風は、自身の芸術表現の迷いからの脱却だけではなく、戦争を乗り越えたことの影響も大きいのかなと思うと、(本来、画そのもの以外の情報で画を味わうのはよろしくないと考える方もいらっしゃるでしょうが)ますますマグリットの作品が好きになりました。
ポール・マッカートニーがマグリット作品から受けた影響?
ところで、ポール・マッカートニーファンの間では、ポールがマグリット愛好家であることは有名な話です。今回、それを一番感じた作品の絵はがきとポールのあるシングルのジャケットを並べてみました。
「人間の条件」という画なのですが、この画の前に立ったときはついにんまりしてしまいました。
何でもポールに結びつけるファンの悲しい性質なのかもしれませんが、マグリットの晴れやかさとポールのポップセンスには通じるところがあるなと常々思っています。