庭を歩いてメモをとる

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坂本龍一 Playing the Orchestra 2014 フェスティバルホール(大阪)

去年と同じく東京フィル。去年と違って本人指揮。そこを楽しみに行きました。

最初の印象は「去年と同じ?」・・・曲目も、アレンジも。教授がピアノを弾く時間数が減ってるので、その部分は違うのだろうけど(曲目が全く同じなのは最初だけでした)。

Castaliaがオーケストラでまた聴けて嬉しい。去年のハイライトだったし。教授のMCによると、これも作曲当時にオーケストラのイメージがあったとのことです。

インターミッションの後から俄然盛り上がってきました。

Happyend。オーケストラが本当にしっくりきます。

それにしても、どの曲も全体的に速い。なんでこんなに?と思うくらいに。熱い。これは去年の端正な指揮とは大違い。アグレッシブさすら感じます。

教授の指揮ぶりもさらにエモーショナルに。ご自身で「息も絶え絶えですが。(指揮って)けっこう疲れるんですよ」と自分でおっしゃっていました。

The Last Emperor、大好きなこの曲も、速い速い。でも、去年、ちょっとやり過ぎに感じた派手なアレンジがこの激流演奏とマッチしてもう恍惚状態。と思ったら・・・

本当のハイライトはその次の曲、Ballet Mecanique! 演奏前に教授が曲名出したときには拍手とどよめきが。しかもオーケストレーションは藤倉大!正直、この日のアレンジでもっとも丁寧かつとんがってました。さすが!教授も藤倉さんのことを「非常に優秀」「好きな曲選んでと言ったらこれを選んできた。」「僕より詳しいですよ。微に入り細に入り。」と絶賛。「(藤倉さんは)大阪出身ですよ・・・あれ反応がない(苦笑)」→客席拍手、なんてひとコマもありました。

Little Buddha、私はまだ聴き込めていない曲でしたが、もっとも「生音で奏でられる音楽の重み」を感じたひとときでした。「八重の桜」もそうかな。オリジナルとオケ編成が(他の曲に比べれば)近いようなので、テレビやオーディオとの音の差がよりはっきりわかったのも大きいのかも。

ただ、大いに残念なことがひとつ。席が前から4列目。教授のオーラが感じられる近さだったのはよかったけど、右側の端だったんです。なのでオーケストラの楽器配置の関係で耳に押し寄せる低音!特に低音の金管楽器がトゥーマッチ。もちろん演奏者さんはなにも悪くなくて、以前からオーケストラコンサートの前列端っこはD席にしてほしいと思ってるくらいだったのに、なぜかS席を買ってしまった私が悪いのですが。

なにはともあれ、毎年教授の音楽を本人演奏(または指揮)で楽しめることには大いに感謝しています。

セットリスト(坂本龍一Facebookページより転載)

01: still life
02: kizuna
03: kizuna world
04: aqua
05: bibo no aozora
06: castalia
07: M04' no way out' from Miike Takashi's "ICHIMEI"
08: Ichimei
ー intermission ー
09: bolerish
10: happy end
11: the last emperor
12: ballet mechanique * arranged by Dai Fujikura
13: anger - from untitled 01
14: little buddah
ー encore ー
15: yae no sakura
16: the sheltering sky
17: merry christmas mr. lawrence
(転載以上)


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