2回観ました。梅田と西宮北口で。告白しますがストロベリーワイン持ち込んで一緒に飲みました。
最初のポールのメッセージにまず感激。YouTubeで昨日のライブの様子がすぐわかってしまう世の中でも、公式の映像をしかも大画面で、というのはそれだけでうれしい。それにポールはこのためにこのメッセージを撮ってくれた(最後の言葉でわかる)んだし。
本編が始まってそれがどれだけ緻密な映像なのか見せつけられたのはROCKSHOWのタイトル。★が集まってできていたことがわかって。VHSでしか見たことがない私は■の集まりだと思ってました。
Venus&Marsをファンの友人と歌詞の世界と同化して見聞きできる幸運。
ジョー・イングリッシュのドラムがたたき込まれて実感したのは、特にドラムの音が生っぽいというか、大きめの会場で聴くスピーカー経由のドラムの音に似てるなってこと。ブルーレイを自宅で観てまず感じた劇場版との違いは、大画面よりもこの音の違い。
しかしポールの身長とリッケンバッカーベースのネックの長さってほんとにバランスのとれた美しさを感じる。ロックステージの黄金比なんじゃないか。見惚れる。この人は作曲・歌唱・演奏・ルックスの各才能がそれぞれ神領域に達していてしかもバランスも完璧という稀有な存在で、その人がバンドともにもっとも脂ののったパフォーマンスを発散させていたという稀有な瞬間を収めたのがこのフィルムなんだ。よくぞこれを撮ってくれたものだ。
時々(わりと頻繁に)ピントが全然あってない箇所があるけど、映像が磨かれた分ピントの合っている箇所との差がはっきりしてしまっている。観ててちょっとつらい時もあるが一方で臨場感やカメラマンの執念のようなものを連想させる。
楽曲のことを何も書いてないけどそれは書ききれないからで、あえて挙げればBeware My LoveからSoilyまでの怒濤の展開はもうしびれるのひと言。後ほど、リマスターCDからも聴きまくった。
どちらもポールファンの友人と観られたのも大きな幸運。梅田のあとは本町のハードロックカフェ(友人がRockshow映像を流してくれるよう頼んでくれた)で、西宮北口の後は近所の公園で、それぞれ飲みながらRockshow談義したこともこの素晴らしきイベントをより素晴らしくしてくれました。本当にありがとうございました。
まさかこんな経験が今ごろできるとはね。しかも完全版で。待った甲斐は大いにあった(待たされすぎたけど)。In Concert. On Film. At Last.