庭を歩いてメモをとる

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NHK文化センター講座:秋こそビール!〜ベルギービールを楽しむ〜

第1回、第2回第3回に引き続き、Beer Cafe Barleyの店主さんの講義とテイスティングを楽しみました。

参考:NHK文化センター当講座のページ

講義では、ベルギービールの基礎的な知識について。ベルギーでは比較的寒冷な気候ゆえに質のよいワインがつくれずビール文化が多彩になったことなどは知ってはいたものの、他にもいろいろと興味深いお話を伺えました。特に、これだけいろんな味・スタイルのビールが百花繚乱なのに現地では実は日本と同じくラガーが圧倒的に人気がある(ステラアルトワなど)というのは興味深かったです。

とはいえ私たちはベルギービールの多様性を楽しみに来ているので、もちろんテイスティングでは見事なまでに違った味・スタイルのビールを揃えていただきました。

最初はヒューガルテンホワイト(樽からサーブしていただいたので上の写真にはありません)。一番有名なベルギービールでしょうね。これが1950年代くらいに一度廃れてなくなりかけていたとは・・・現地の個人の努力で復活したとのこと、感謝です。店主さんからはお寿司にも意外と合うというお話、たしかに生臭さを感じさせないような気がします。今度あわせてみよう。


以下は写真のボトルで右から順番に。まずセゾン・デュポン。かつて夏に農作業の合間に喉の渇きを癒すために飲まれたものとのこと、たしかにホップが効いていてきりりとした飲み心地。

次はブーン・グーズ(ランビック)。すっぱいビールです。個人的には夏にこれを飲むのが特に好き。ムール貝やブルーチーズにも合うそうです。

ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ。色も味もワインのような風情のあるビール。ほのかな木の香り(これはそういうお話があって初めて気づいた)と、何より独特の果実系の甘さが味わい深いです。甲殻類とトマト系に合うそうで、これも試してみたい。

シメイ・レッド。私も時々家飲みしています。この飲み応えと香りが大好きで。店主さんはお店のビール会で一度マグロの漬けと合わせたら大好評だったそうです。さっきから食べ合わせの話ばかり書いていますが(お酒と食べ物の組み合わせのことも「食べ合わせ」って言っていいのかな)、書いていてお腹がすいてきました・・・実際は他にも興味深いお話がたくさんありましたが、食べ合わせの話があまりに魅力的でそれが中心になってしまっています。

デュヴェル。アルコール度数8.5%と一般的なビールの倍近くあるのにすっきりと飲みやすい危険なビールとのこと、そのとおりだと思います。調子に乗ってどんどん飲んでしまいそう。このさっぱりさは、鶏のささみなどにも合うとのこと、たしかにそうかも。

ラストのスカルディスアンバーは度数12%。こちらはそれなりの飲み応えがしっかりあります。ウィスキーのような香りも。スイーツと合うそうで、チョコレートと一緒に寒い日にあったかい部屋でいただくと本当に体があたたまりそうです。


この講座で改めてベルギービールの多彩さを堪能したので、講座終了後もお店に残り、テイスティングに出てこなかったベルギービールを一杯お願いしました(グリゼットブロンシュ)。飲みながら、講座に参加された方のうち数名の方と歓談。みなさん、当然ですがビールに興味があったり造詣が深かったり。おいしいお酒を飲みながらお酒について語る愉しさ。ベルギーの人たちに感謝しつついい気分になっていた土曜の午後でした。


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