「一人でちょっといいホテルに泊まっておいしいものをいただいて考えごとをする」旅、3年目・3回目※です。今年は、家族に乳児がいる関係上、泊まりがけの旅行にすると妻に負担をかけることになるので近場で日帰りすることにしました。結果選んだのが自宅からドアtoドアで30分くらいの宝塚ホテルのデイユースプランです。
※(1回目は奥琵琶湖、2回目は六甲でした。なぜ考え事をするのか、何を考えるのかは1回目のメモをご覧ください)
阪急今津線宝塚南口駅下車すぐのこのホテルは、最近だと映画「阪急電車」でもロケに使われていましたね。中谷美紀演じる女性がウェディングドレス姿で同僚の結婚式に「討ち入り」に行く場所です。
11時にチェックイン。
部屋はいい感じに古びていて個人的には好みです。雰囲気が似てるなと思ったらやはり去年泊まった六甲山ホテルと同じ系列でした(六甲山ホテルはもともと宝塚ホテルの分館だったそうです。)。
まずはランチ。ホテルでいただくかどうか迷いましたがすぐ近くに日本最初(という噂)のリストランテがあると知りそちらへ。アモーレ・アベーラです(公式サイト[表示が重いです]、食べログ)。ああ、たしかにこの名前は聞いたことがある。宝塚南口にあったんだ。
住宅街の一軒家がリストランテになっています。南ヨーロッパらしさと昭和らしさが混じった懐かしいテイストで、お店の歴史を感じさせます。
「宝塚ランチ」をお願いしました。すごく「まっとう」でした。どのお皿も目立った特徴や自己主張はないんですけど、全体として「ああ、おいしいものいただいたな」という感覚だけが残る。人間に例えると、これといって特技や特徴があるわけではないけど存在感があって信頼できる人って感じです。私がふだん食べるランチの倍くらいのお値段ではありましたがそれも納得。チンザノと白ワインもいただいて上機嫌でホテルに戻りました。
部屋に戻ってベッドへ。ぐっすり昼寝した後、考え事をはじめました。今回は、去年までよく考えていた「はしごのかけ違えはないか」よりも「家庭、友人とのコミュニティ、仕事でのそれぞれの自分の役割」について、反省しこれから自分はどうしたいのかを考えます。
ちなみに今回、メモの書き直しがしやすいかと思ってiPhone+Bluetoothキーボードを用意したのですが、個人的には、いろんな方向に飛びまくる「考え事」をメモするには、やはり手書きが一番しっくりきました。文字を書くだけならキーボードのほうが速いですが、矢印を引っ張ったりノートの中のメモをとる場所を変えたりするのはやはり紙+手書きの自由度に軍配があがります。
で、約3時間、休みをとりつつ考え事を続けて、最後に残ったのはこれまで同様感謝の気持ちでした。多くの人々や環境への感謝です。この気持ちに気づけるから毎年この「考え事をする一人旅」をしているといっても過言ではありません。来年もこの「旅」ができるといいな、と思いながら17時にホテルを後にしました。