世の中、おもしろい音楽ってあるもんだなあと痛感させられました。
「〜みたい」という形容がさっぱりあてはまらない音楽はそれだけですごいと感服するたちなのですが、このアルバムは、それに加えて楽しいんですよね。気がつくと脳内で、いやへたをすると口に出して歌ってしまっている。他の何にも似ていないのに、親しみやすい。
あと、優れた音楽にはよくあることですが、いつの時代の音楽かよくわからないところもさすが。アルバムの冒頭10秒くらいからはまあ、80年代前半かな、と感じるけど、その後は時代性のなさが心地よいのです。
邦楽囃子の家元が中心になっているだけあってやはりパーカッションが際立って気持ちいいですが、その他の楽器も確かな演奏+ひねり満載。さらに柴崎ゆかりさんのノンビブラートヴォーカルも不思議+気持ちよさがつきぬけた感じでやはり気持ちいい。
収録曲のバラエティの富み方にもうならされました。そして一つの曲の中でも変幻自在にあちらこちらへ。
そして、これだけカオスなのにめちゃくちゃじゃないというのがこの作品の一番のキモなのかもしれません。
よくわからないメモで申し訳ないんですが、床が屋根で、屋根が床と歌われる世界ですのでご了解いただければ幸いです。ご紹介くださった方に大感謝。