近所を散策してみました。西宮に住んで6年たちますが、あまりいろんなところに足を伸ばしているわけでもなかったので、ちょっと出かけてみようかな、という感じで。
せっかくなので、電車は使わず歩いてまわってみました。計10kmくらいかな。
門戸厄神(東光寺)。阪急の駅名としてはもちろん知っていましたが、訪れたのは初めて。厄よけで有名。9世紀ごろからの由緒あるお寺(え、お寺だったの?)だそうです。
ふと、新幹線のトンネルが住宅地のど真ん中にあることに気づき、でかけてみました。そこには慰霊碑が。新大阪・岡山間の建設で亡くなられた50有余名の方々へのものでした。新幹線で1時間もかからない路線で、そんなにもたくさんの方々が亡くなっていたなんて・・・現在、この区間は仕事で毎週のように使わせてもらっているということもあり、黙祷を捧げてきました。
しかしこの慰霊碑、国鉄側の代表者名が「新幹線建設局長」と「大阪新幹線工事局長」の名前。なんで国鉄総裁じゃないんだろう?
トンネルの真上にある公園から。新幹線がこういうアングルで見られる場所が近所にあるとは思っていませんでした。それにしても新幹線は速い!(あたりまえですが。)シャッターを切るタイミングが難しかったです。
このころ、お昼になったので甲東園のお蕎麦やさんへ。ひとしきり歩いた後の食事はおいしい。軽くビールも飲んでしまい、いい気分。
関西学院大学。ここも初めて入りました。本当に品のいいキャンパス、という印象です。休日なので市民の憩いの場と化していました。礼拝堂では結婚式も。お幸せに。
甲山の展望台から。西宮市だけでなく、梅田や南港のあたりも一望できました。この写真ではわかりにくいでしょうが・・・
甲山の軽登山道を降りていくと、大きな堤防のようなところに出ました。花が植えてあって何かな、と思っていたら、阪神大震災のときここで地滑りがあり、14の家屋が埋まり、44名中34名が亡くなられたところなのだそうです。現在は地滑りに備え地中にパイプなどを入れコンピューター管理もしているとのことで、その様子を「地すべり資料館」で展示していました。ここにも慰霊碑があったので、黙祷を捧げてきました。
少し疲れたので、ふと見つけたクラシック喫茶「あいん こんつぇると」で休憩。ワルターのモーツァルト交響曲41番がマッキントッシュのアンプとJBLのスピーカーで聴けました。お客のおしゃべりも普通にOKだったので、名曲喫茶というわけではなさそうですが、くつろげました。ヨーグルトもおいしかった。
その後は阪急の仁川駅へ。6時間程度散策したことになります。最寄り駅まで電車で帰りました。
ちなみに今日歩いたあたりは関西でも屈指の高級住宅地なので、目の保養にもなりました。家っていろんなデザインで建てられるものなんだな、って。家の大きさよりも(大きさに驚くこともままありましたが)デザインの多彩さと品のよさに感心した次第です。
近所をちょっと歩くだけでもいろんな発見があるものです。気候のいいうちにまた行けるといいな。
(参考)このメモを見て同じ場所に行かれた方のブログ:2006-08-11