20年ほど前にNHKでも放送されていたTV版「シャーロック・ホームズ」。放映当時*1からお気に入りでした。ホームズの物語だけでなく、俳優ジェレミー・ブレットのきびきびした立ち居振る舞いからヴィクトリア時代の風景・インテリア・ファッション、そして露口茂さんの吹き替えなど、すべてに魅了されていたのです。
放映終了後もその気持ちは続いており、生まれて初めての海外旅行でも、このドラマで使われたセットのあるイギリスはマンチェスターのグラナダTVスタジオに行ったり*2、かつてはLDを、今はDVDを集めたりしています。そんな中、やっと手に入れたのがこのCD。このドラマのサウンドトラックです。
オープニングのヴァイオリンのメロディを主題に、エピソードごとに違う楽器を用いてアレンジを施したいわば変奏曲形式で展開されています。もともとこのテーマが好きだった上に変奏曲も好きな私には以前から非常に気になるアイテムでした。しかし日本盤は少し前から売り切れ・・・そんな中、mixiのコミュニティでエリア・ビーに在庫があると知り(感謝)、購入したわけです。
さっきこれが届いてから、高校生の時に耳にして以来いつかフルヴァージョンで聴いてみたいと思っていた一番のお気に入り、「合唱ヴァージョン」を何度も味わっています。「プライオリ・スクール」の回で流れていたものです。ただアレンジが美しく、ドラマにもぴったりだったというだけでなく、原作で男の子が失踪する直前にいたのがミサ合唱団だったという点もきっちりおさえたつくりには当時から感激。
ちなみに、このCDの解説を読んで初めて知ったこと。「入院患者」の回で、ホームズがヴァイオリンでこのメインテーマを弾くシーンがあります。この時の音は、作曲者パトリック・ゴワーズの当時15歳の娘キャシーの手になるものだそうです。ゴワーズ氏曰く、「良いアマチュアの音が欲しかったから」だそうです。