庭を歩いてメモをとる

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思い出はにおいとともに

東京に出張しました。普段は新幹線で行くのですが、今回は飛行機で。

で、飛行機に乗り込むときのこと。ある特有のにおいがしました。機械がちょっとオーバーヒートしたような、こげくさいようなにおい、それほど不快ではないですが、好んでかいでみたいにおいでもありません。飛行機のにおい、とでもいうのでしょうか、まあとにかく、個人的に「飛行機に乗り込むときはいつもこれ」というにおいです。

そのにおいが鼻に入ったとたん、一瞬自分が海外旅行に出かけるような錯覚に陥りました。知らないうちに世界がチェンジしたような、そんな感覚でした。

普段、出張や国内旅行でも鉄道を利用することの多い私からすると、飛行機=海外旅行、のイメージがなんとなくあります。嗅覚は、それをもっとダイレクトに結びつけてくれたようです。無防備に鼻に入ったにおいが、海外旅行のイメージを無意識のうちに脳に展開したという感じです。

思い出にまつわる写真を見たり音楽を聴いたりして過去の出来事を思い出す、ということは作為的に実行できます*1。カメラやヘッドホンステレオがありますからね。でもにおいはそうはいかない。

それだけに、嗅覚による思い出想起力は強いんじゃないかなと勝手に考えています。意図的に再生が不可能なぶん、常に無防備な状態に不意打ちをくらわされるわけですから。

においレコーダーなるものは実現可能なんでしょうか?そういうものでもあれば状況は変わってくるのかな?いやいや、そういうマシンが出来上がったとしても、わざわざなんでもないにおいを記録する人はいなさそう。でも、そういう「なんでもないにおい」こそが思い出にとって大事。そんな気がします。

*1:音楽が思い出を想起させるという現象に気づいてからしばらくは、それを意図的に利用していた時期があります。つまり、旅行中同じ曲数曲を繰り返し繰り返し聴き続け、旅行後はできるだけそれを聴かない。そうすると、たまにその曲を聴くと旅行のイメージを鮮明に思い出せる、というようなことをせっせとやっていたのです。今もたまに。


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