庭を歩いてメモをとる

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初代Macのカタログ発掘

今日は実家に出かけ、またしても片づけ。しかし今回はこれまでに増して懐かしさ爆発でした。

主に高校時代の持ち物を整理していたのですが、発掘されたのは、例えば音楽(エアチェック)雑誌「FMステーション」。「バングルスが「冬の散歩道」をヒットさせており、次回作の作成が待たれる」との記事がありました。そして、週刊少年ジャンプ。「ジョジョの奇妙な冒険」第2部の最終回が収録されており、単行本ではカットされている、ジョセフ・ジョースターの「ビートルズのゲットバックでも聞くか」というセリフがありました。こんなものが目白押し。ちょっと大げさに言えば、ノスタルジックなひとときを過ごしました。

極めつけは、これは中学時代のものだったと思いますが、初代Macのカタログ。あのMacの軌跡の第一歩か、と思うと感慨深い気持ちになってしまいます。

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表紙には「指1本で操作は簡単!天才パソコン」と。「天才」って。

本文の書き出しは、「人類の長い歴史に、記念すべきひとつのマイルストーンが刻まれようとしています」と、ちょっと他では見られない雰囲気です。たとえappleの広告であっても、ここまでの迫力を持つ出だしはなかなか見かけることがないように思います。まあでも、後のMacが与えた様々な影響を考えると、「大仰」だけど「言い過ぎ」でもないか。

次のページでは、ポイント・クリック・カット・ペースト・印刷という、現在のPCでは基本中の基本である動作を2ページ使って解説。Macがここで示しているものが、それだけ革新的かつ普遍的だったということですね(元のアイデアはゼロックス等からのものであったとしても)。

最後はボディについて。「ワイシャツの胸ポケットに入ってしまうコンパクトなディスク。フォーマット後で400Kバイトの大容量です」というコピーは、スペックを除けばまさに現在見られる「apple節」そのもの。

裏表紙の仕様を見ると、そうそう、このころはPCにハードディスクがないのが普通だったんだよなと思います。この初代Macも、HDDなし、RAMは128Kのみ。興味深いのは、「セキュリティキット」なるチェーンのような周辺機器。持ち去られるのを防ぐ、ということでしょうか。

appleの持ち味は、20年たっても変わっていないなと思わせてくれる「発掘物」でした。もちろんこれは捨てずに「永久保存」指定。


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