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「ちりとてちん」ロケ地訪問1日目・小浜のまちを歩く

家族の理解を得ながら毎年続けている「日常を離れて人生を考える一人旅」。9度目の今回はNHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」の舞台の一つである福井県の小浜を訪れました。今年は愛着のあるこのドラマの放映10周年にあたること、そして物語の大きな柱である徒然亭草若師匠(渡瀬恒彦さん)がこの春に亡くなられたことから、このタイミングでドラマの舞台に挨拶に行きたいなと思って。


小浜駅から魚屋食堂へ

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兵庫県の自宅から電車で約4時間かけてたどりついたJR小浜駅。今回の旅の玄関口です。ドラマでは主人公・和田喜代美(貫地谷しほりさん)の小学校・高校時代はこの町で描かれます。漁港の町ですがお寺も多く「海のある奈良」とも言われています。


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小浜駅前にある若狭おばま観光案内所。入り口にいきなり「ようこそのお運びで、厚く御礼申し上げます。」。ドラマのオープニングのお約束の言葉でまち歩きを始められるなんて。粋な計らいにしびれます。


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駅からホテル方面に続く「はまかぜ商店街」を歩いていると、角にロケ地紹介看板が。こういう案内が健在なのがうれしい。


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その角を入ってすぐのところに「魚屋食堂」が!実際の店名は「加福鮮魚」さん。主人公の級友・野口順子(宮嶋麻衣さん)の家で、ケンカの仲裁が趣味のお父さんが焼き鯖を配り歩くお店。ドラマと違って、店内に食堂はないようです。ここはまた後でじっくりと。


ホテルもちりとて三昧

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魚屋食堂のすぐ近くにある「ホテルせくみ屋」さんが今回の宿。


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入り口には落語「ちりとてちん杯」のポスターが。

第10回ってことは、まさにドラマがきっかけで始まったんだろうなあ、と思って調べたらやはりそうでした。

平成19年、福井県小浜市を舞台にNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」が放送されました。このドラマに取り上げられた「落語」を若狭地域に根付かせる事を目的として発足した住民有志の会です。
これまで落語には縁があまりなかった若狭地域ですが、ドラマをきっかけに多くの方々が落語への興味を持たれています。これまで40回もの落語会を主催、協力させて頂く事ができました。

引用元:ちりとて落語の会とは| ちりとて落語の会 ちりとてちん杯全国女性落語大会

ドラマがきっかけでこういうイベントが始まることもすごいけど、10年続いているのがさらに素晴らしい。


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ロビーの壁には「ちりとてちん」のポスターに、キャストのサインがたくさん。大阪パートの役者さん達も多いですね。


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土産物屋コーナーの入り口もこのとおり。10年たってもこの盛り上がり。ドラマを愉しんでそれがきっかけでここに来た自分のような人間にとってはうれしい限り。


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ちなみにこんなコーナーも・・・OBAMAつながりですね。

ホテルで荷物を預かってもらって、徒歩でロケ地に向かいます。


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途中、もりけんさんでお蕎麦をいただきました。これは越前そばで、和田喜代美がお母さんに作ってもらった「茶色い弁当」のメインメニュー。ドラマの中では残念な扱いでしたが、こちらはコシがしっかりあって風味も強く、食べ応えがありました。


和田喜代美が小学校~高校時代を過ごしたエリア

北へ進み川を越えると西津地区に。これまで歩いた駅やホテルの周辺と比べると、落ち着いた住宅街という雰囲気です。


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高校3年になった和田喜代美が「遅刻するぅ~!」と叫びながら走った橋。

実際に行ってみてわかったのですが、この橋を曲がった先に(この写真でいうと手前)、本当に学校があります。劇中では高校ですが、実際は中学校です。こんなふうに、現地に行くと、すべてではないもののかなり実際の位置関係を考慮してドラマが撮影されていることがわかりました。番組スタッフさんの、小浜を大切にする想いを感じた気分です。ドラマのテーマのひとつが「伝統の継承」だったので、言行一致ですがすがしい気持ちに。


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その、ドラマの上での「高校」。実際は小浜市立小浜中学校。


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そしてそのすぐ近くには「若狭塗箸製作所」が。主人公と同姓同名の、でも主人公と違って日の当たる場所に居続けるA子・和田清海(佐藤めぐみさん)のお父さん(川平慈英さん)の会社ですね。

実際の社名は「株式会社若狭塗センター」。こちらの企業、日経新聞にも記事が出ています。「若狭塗ばしメーカー最大手で、09年8月期の売上高は約13億円。従業員数は約80人。」とのことです。まさにドラマのイメージ通り。
出典:福井県の若狭塗センター、廃材使った塗りばし開発 :日本経済新聞


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社屋の入り口にはドラマで使われた社名ロゴがそのまま残されていました!町をあげて「ちりとてちん」を大切にしているこの感じがいい。


山側へ

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ちょっと歩き疲れたので15分ほど歩いて山側に移動し、見晴らし台へ。主人公が大阪に出た後、小浜に一時帰郷した時の場所。


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でも木が茂っていて見晴らしは今ひとつ・・・


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丘は蚊も多かったので、すぐ近くにある温水プールのある施設で休憩。


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その施設の駐車場からは西津地区が見渡せました。


和田家と海岸

そこからまた10分ほど歩いて西津の住宅街に戻ります。

ここで、主人公と一家が暮らす和田家、つまり「和田塗箸店」を見つけました。実際は塗り箸店ではなく人がお住まいの個人宅。なので写真は控えます。


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その家のすぐ脇、和田喜代美が学校帰りに走って帰ってきた海の見える道がこちら。


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少し南に行くと、和田喜代美と、彼女に横恋慕しているA子の兄がしゃべっていた辻もありました。こういう古い町並みが今もかなり残っていて、それが観光地化されていない(わざわざリノベーションとかしてない)のがこの西津地区の特徴かもしれません。


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海は西津の住宅街から歩いてすぐ。傷んでいるこの案内板は少し寂しいけど、海風が強い場所は仕方がない。


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和田喜代美とお母さん・糸子(和久井映見さん)が話していた浜。


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ここから少し南(学校側)に行くと、あの突堤の案内が。どの突堤?


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この突堤ですよ!和田喜代美と野口順子が語り合っていたこの場所。ここはこの旅で来たかった場所TOP2のうちのひとつ(もうひとつは明日に)。日が暮れるまでここで待ち、暮れてからは「ちりとてちん」のテーマ曲を聴きながらホテル方面へ戻りました。この10年に自分の人生に起こったことを振り返りながら・・・

晩ごはん

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南にゆっくり歩いて約30分、晩ごはんは海辺にあるごえんで。清潔で整った店内に活気があふれています。


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若狭の地酒に海の幸、名物若狭がれい(おかみさんがさすがの手際で美しく骨を除いてくださいました)、ししゃもに、そして「ちりとてちん」でも登場した郷土食「へしこ」のお茶漬け!どれも期待以上の味わいで幸せでした。へしこは保存食だけあってさすがに塩味がかなり濃かったけど・・・お茶漬けにして正解。

大人気のお店でしたが、おかみさんが常連さんにも私のような一見客にも親しく話しかけているお姿から、料理も素晴らしいけどそれだけがにぎわいの理由じゃないんだなってことがわかります。

そうそう、このお店で飛び交う若狭のことばが「ちりとてちん」を想起させてこれも幸せに拍車をかける!関西弁にけっこう似ているけど、語尾が独特なんですよね。関西弁より伸ばす。そういえば学生時代、同じ福井県の鯖江から来ていた後輩の言葉はかなり関西弁と違うなと思ったけど、小浜はそうでもない。これは、古来小浜と関西(京都)が鯖街道などの文化でつながっていた証かなあ、なんて思ったり。

ところで、このお店でくつろいでいたとき、いきなりお店の電気がすべて落ちるという事態に。すぐ近くの信号まで消えています。数十分間それが続いたのですが、この突発事態にもおかみさんはあわてず明るく懐中電灯やろうそくを用意したりしつつ、「びっくりしたけど勉強になったこともあるわ。ひとつは、普段から備えはしとかんとあかんってこと。もうひとつは、関電(関西電力)さんにはやっぱりお世話になっとるんやな、ってこと。」とおっしゃっていたのが印象的でした。この若狭は原発密集地でもあります。その地域でのこのお話にはいろいろ感じることがありました。


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いい気分でお店を出ると、そこにも「ちりとてちん」ゆかりの地が。


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和田喜代美が、大好きなおじいちゃん・和田正太郎先生(米倉斉加年さん)が亡くなった後、母・糸子に「梅丈岳(かわらけ投げ)に行きたい」とせがむ場所です。


こうして実際に小浜の町を歩いてみると、「ちりとてちん」制作スタッフの方々が小浜のいろんなスポットを丁寧にドラマに取り込んでおられることがよくわかり、ますますこのドラマが好きになりました。


ところで、いつ人生を考えるんだ?明日の朝にします。



ロケ地訪問にあたっては、↓こちらのサイトにお世話になりました。感謝申し上げます。
ちりとてちん ロケ地ガイド


つづき


ドラマ「ちりとてちん」関連メモ


「人生について考える一人旅」関連メモ

第1回目。なぜこの旅をしようと思ったか。

過去の「人生について考える一人旅」


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