庭を歩いてメモをとる

おもしろいことや気になることのメモをとっています。

ポール・マッカートニー来日前後に発売されたムック・本

2013年の11月前後は、本屋に行くたびにうれしくなっていました。ポール関連本だらけでしたから。

そんな関連本の中で、個人的に印象に残った部分をメモします。私がポール本に求めているのは原則「事実・データ」「本人または重要関係者インタビュー」で、レビューなどはあまり興味がありません。なのでピックアップした内容が偏っていて、個人的なインデックスみたいな感じになっていますがご了承ください(レビューに価値がないと感じているわけではありません。読んで感銘を受けたレビューも多くありますし、お気に入りのレビュアーさんもたくさんいます。データ+レビューのような形式はむしろ大好きです。要は比較的データ系が好き、というだけのことです)。




CROSSBEAT Special Edition Paul McCARTNEY

CROSSBEAT Special Edition ポール・マッカートニー (シンコー・ミュージックMOOK)

PART1 JAPAN TOUR
1966年は当時の「ミュージック・ライフ」再録ですが、それ以外(1975年以降)は2013年に書かれたもの。

75年と80年は当時の新聞等を入念に調査したようで何日に何があったかが時系列に整理されており、データとしての価値も高いと思います。

1990年以降は執筆者さんの個人的経験が元ですが「当時のチケットの入手方法」「この時はポールはステージでこんなことをしていた」などの史実の記録としても読めます。私のことも少しだけ書いていただいています。

ポールへの80年の獄中経験についてのインタビューも掲載されています。


PART2 HISTORY
ポールへのインタビューが65年、72年、78年、93年と充実しており、その時々のポールの思いの一端に触れ、彼の心境の変化のようなものが感じられるのが興味深いです。




ぴあ ポール・マッカートニー来日記念特別号

ぴあ Special Issue ポール・マッカートニー 来日記念特別号 (ぴあMOOK)

キョードー東京 田村有宏貴インタビュー
プロモーターが語るポール側(バリー・マーシャル)との来日交渉。今回の本格的交渉は2012年10月から。キョードー側が地方公演を提案したのをバリーが断ったにもかかわらず、その後バリーから「地方はできないのか?」と言い出す・・・等一筋縄ではいかない交渉の連続。改めて、このライブはいろんな人々の思いとエネルギーがあって実現したのだなと改めて知ることとなりました。キョードー側は武道館公演も提案していたそうですが、実現していれば・・・


ポール・マッカートニー最新インタビュー(インタビュー:高野裕子)
新譜についてのコメントが中心。ポールはレディオヘッドジャスティン・ティンバーレイクがお気に入りだと語っています。どの時代でもその時々の音楽シーンの中心的存在や興味深い新人をチェックしているポールの心意気と好奇心にいつも感銘を受けます。その世界の初期からずっと現役で後進たちに計り知れない影響を与えている存在なのに時代や新人に敏感というところ、手塚治虫を連想します。


ぴあが見た来日公演の軌跡
当時のぴあの表紙など。1975年10月30日号から。まさにこれはぴあしかできない企画ですね。知っている表紙はほんと懐かしい。ぴあの表紙って記憶と印象に残りやすいんだなと今さらながらに感じました。


ウェルカム・ポール対談 甲本ヒロト×真島昌利
個人的にこの二人がこんなにポールのミーハーなファンで曲を聞き込んでいるのが意外だったのでピックアップ。二人がポールのことになると中学生みたいで(って普段からそうかもしれませんが)楽しい対談。




ロッキング・オン2013年12月号

rockin'on (ロッキング・オン) 2013年 12月号 [雑誌]

Paul McCartney Interview(Text by PAT GILBERT)
新譜の"On My Way to Work""Scared"についてのコメントが特に貴重だと感じました。


ポール・マッカートニーの20曲
ミュージシャンらが選び語るポールの曲。クリス・マーティン(コールドプレイ)が選んだのはLive and Let Die。選曲理由がまた素晴らしい。「ソングライターとして自分が図に乗ってないかと思い始めたらこれをかける。すると自分はまだまだ駄目だと、改めて思い出させてもらえるんだよ。」クリス・マーティンほどの存在でもこんな風に感じているんですね。




BIG ISSUE Vol.226



ビッグイシュー日本版公式サイト

スペシャルインタビュー ポール・マッカートニー(by Adam Forrest)
「米国人の女の子たちにこう言われたことがある。『水も飲まないんですね!』英国では誰もステージで水なんか飲まなかったよ。僕は古いタイプの人間なんだ」日本公演で話題だった「水飲まない」はやはりポールのステージポリシーなのかもしれませんね。




ミュージック・ライフ ポール・マッカートニー特別号

MUSIC LIFE ポール・マッカートニー特別号 (シンコー・ミュージックMOOK)

2 WEEKS日本滞在ダイアリー
ポールの2週間が簡潔にまとまっています。あの2週間を思い起こすにはほどよい分量・記載かも。


奇跡の体験記
3人の方の、それぞれまさに奇跡と言っていいご経験の記録。


[鼎談]星加ルミ子東郷かおる子+長谷部宏 今だから話せる日本公演秘話
この3人でしか語れない内容。ビートルズよりもポールにスポットライトを当てている構成も貴重。




鈴木惣一郎「マッカートニー・ミュージック 〜ポール。音楽。そのすべて。〜」

マッカートニー・ミュージック ~ポール。音楽。そのすべて。~ (CDジャーナルムック)

ポールソロ全曲感想。前述のように私は作品レビューにはほとんど関心はないのですが、この本はおそらく別物として今後ずっと紐解き続けるように思います。

何が違うのか?やはり「全曲」って特別なんだと思います。そして、全曲について、著者というよりあるいちポールファンと語り合っているような感覚で読める。これがこんなに愉しいものだったなんて。

もちろん、個々の曲の感想には個人的な感想と全く相容れないものもかなり多いのですが(「恋することのもどかしさ」とか・・・)、著者のポール作品への愛を感じるので不快には感じません。もちろん他のレビューでも愛は感じるのですが、この本には何か別次元の思い入れと独特の距離(ポール崇拝に陥っていない)があります。

ただし、いわゆるディスクガイドにはなりえないですね。客観性はまったくありません。読者自身の「ポール作品観」がはっきりしていないとしんどい内容だと思います。「先生」「ガイド」ではなく「酒を酌み交わす相手」のような存在かも。

忘れちゃいけない、「レコスケくん」も素晴らしいです。それこそ、これだけでもいい酒の肴になる内容です(ていうか、ポールライブ後の友人達との飲み会ではまさにそうなりました)。