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NHK文化センター講座:知っているようで知らないビールの世界(1)


お酒好きだと自覚したのは3年ほど前。それからビールを中心に飲酒量が増え、自室に酒専用の小型冷蔵庫を備えるなどした結果、1年前の人間ドックで軽度の肝機能障害が見つかってしまいました。それからは休肝日を設け、お酒の量を楽しむのではなく丁寧に味わっていきたいと思うようになったところ、近所に100種類以上のビールを飲ませてくれるお店があることを知りました。阪急西宮北口駅近くのBeer Cafe Barleyです。

もともと大好きなビールをちゃんと味わって飲むのにうってつけだと思い、何度か足を運んでみました。木を基調とした落ち着いた店内の雰囲気と、何よりもマスターの意気込みが感じられる圧倒的な品揃え(しかも多くのビールが専用グラスでサーブされる)、そして完全禁煙(一時的に店外で吸うこともNG)には感心したものの、さて、私はどんなビールが好きなんだろう?何を選べばいいの?そういう基本的なことが何もわかっていないことにも気づかされたのでした。

そんな折り、このお店のマスターがNHK文化センターの短期講座「知っているようで知らないビールの世界」で講師を務められると知り、参加してみました。会場はもちろんお店です。


前半:講義

講座は土曜の13時からスタート。参加者は総勢8名(だったかな)、うち5名が女性でした。年代も20代らしき方からお年寄りまで幅広い。ビールに関心を寄せている層の厚さを感じました。

まずは○×テストから。このテストで、演題通り「ビールに関しての(日本での)常識」が決して「世界の常識」ではないことがすんなりわかりました。ビールはキンキンに冷やしたほうがおいしい。ビールは苦いお酒である。ビールの味の決め手は注ぎ方である。水がおいしいところで造るビールはおいしい・・・など、これらはすべて「×」。マスターも、ビールは嗜好品ですから好みは人それぞれ、と断った上で、これらの「常識」があてはまらないケースも多々あることを例を挙げてわかりやすく教えてくださいました。

その後の講義でも、ビールの種類(ラガー、エール、自然発酵)や、麦芽使用比率100%でも酒税法発泡酒になってしまうビールがあること(ベルギービールの一部など)など、どれも勉強になったのですが、特に理解が深まったのは「生ビール」について。国産大手メーカーの生ビールは熱処理をしていないが酵母は死んでいること(ベルギーなどのビールでは酵母は生きている)、一部の熱処理をしている樽詰めビールが、熱処理をしているにもかかわらずなぜか生ビールとされていること(ドラフトギネスなど)、そもそもドラフトとは樽出しビールのことで、ドラフトを生と同じ意味で使うのは誤りであること、生ビールにこだわるのは日本だけであることなど、どれも新鮮なお話でした。私個人も、「生」とそうでないビールとの違いがさっぱりわからなかったので、大いに腑に落ちる内容でした。


後半:飲み比べ

講座の後半は待ちに待った飲み比べです。

主なビアスタイルを飲みながら学ぶという趣向です。右からピルスナー、ペールエール、ヴァイツェン、スタウト、バーレイワイン。それぞれ全く違う性格で、この5種類を飲むだけでビールの世界がすごく広く感じられました。日本でよく見かけるのはピルスナータイプだけですが、それはあくまでビールのうちの一部なんですね。初めてイギリスを訪れたとき、ペールエールの香りやスタウトを生ぬるいまま飲んだりすることに驚きつつ、日本のビールもおいしいけどこういうビールもいいよな、と感じたときのことを思い出しました。今日はその時と同じような驚きをもってビールを堪能できました。

ビールの世界にちょっと足を踏み入れたような状態で、周囲がよくわかっていなかった私が、この講座をきっかけにビールの世界をクリアーに見はじめることができたような気がします。マスターには感謝です。次回も楽しみ。(追記:次回も楽しくおいしかった。)

店主さんのブログ:新・西宮ビール文化普及委員会 NHK文化センター「知っているようで知らないビールの世界 1」