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25th Anniversary 渡辺美里コンサートツアー2010 Wonderful Moments パレード!パレード! NHK大阪ホール

告白すると、私は美里さんの活動をずっとリアルタイムに追ってきたわけではありません。この10年は、ベスト盤をレンタルしたくらいという体たらく。

しかし、高校〜大学時代に、私にとって最もリアルタイムにその活動を感じ、新作を楽しみにしていたミュージシャンの一人であることは断言できます。このころに聴いていた音楽は、その後の人生において血となり骨となるもの。高校1年の文化祭では「My Revolution」が高らかに歌われるのに遭遇し、数年後の初めての海外自由旅行で不安と興奮を覚えながら「サマータイム・ブルース」を聴いていた経験は忘れられないものです。

なのにこの人のライヴには一度も行ってない。どうしてだろう。そう思って足を運んでみた次第です。熱心なファンからすると怒られそうな理由ですが。


実際どうだったか。いろんな点で泣けてくる(いい意味で)ライヴでした。

まず、彼女の変わらない「前を向いて歩いていく姿勢」。20代のころより貫禄がついて堂々と活動を進めていっている。ライヴ前半に多かった私の知らない(ここ15年にリリースされた)、しかしかなり骨太な楽曲からそれを実感しました。昔から曲に恵まれてる人だけど、今もそうなんだなあ。そして歌唱。思ったより音を外すことが多いですが、それも貫禄で埋め合わせている感じ。気にならない。この境地に達している今の彼女と、全身でスタジアムを共鳴させようとしていた20代の彼女との違い。たゆまず努力し、成長してきたのでしょう。

そして、もちろん、期待していた90年代前半までの歌にはもうしびれっぱなし。とどめは「恋したっていいじゃない」とラストの「Lovin' You」。作曲者岡村靖幸がこの曲を創ったころはどんな気持ちだったんだろう・・・そして今は・・・勝手な推測ですが、美里さんは岡村ちゃんへのエールの意味も込めてこの曲を歌い上げたんじゃないだろうかと思うと本当に泣けてきました。

ふとアリーナを見ると、お年寄りといっていい年齢の方をちらほら見かけました。なんだかわかる気がします。私もしばらくたてば、そのうちの一人になるのでしょう。


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