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湯浅学×いしいしんじ「Beatlesの音楽作法」(京都精華大学「shin-bi」)

音楽評論家湯浅学さんと小説家いしいしんじさんのナビゲートによるThe Beatlesのアナログ盤を聴く会。東京の友人3人と一緒に行ってみました。参加者は20名くらいで、5時間。

私はThe Beatlesをアナログでちゃんと聴いたことがないので、それが楽しみで参加しました。結果、アナログレコードに対して持っていた勝手なイメージが大きく覆りました。これまでは、アナログってCDと違って音域カットをしていないから音が豊かだとかあたたかみがあるとか、そういう先入観があったのですが、ことThe Beatlesに関しては、アナログは非常に攻撃的に聞こえました。初期は粗暴さを、中期以降は革新性を全面に押し出した音が耳をかきまわすという感じです。これは大きな収穫でした。逆に言うと、私は耳が完全にデジタルに慣れてしまっていて、耳がそちらに居心地のよさを感じるようになっているということですね。なお、年上の友人にこのことを話すと、「アナログは盤面で音が大きく変わる」とのことでした。CDとはそこも大きく違うのですね。

もうひとつの大きな収穫は、SPレコードの音を聴けたことです。しかも蓄音機で。こちらは何やら昔のAM放送の遠い局の放送を聴いているようなローファイ具合がいい味を出していました。日常的に聴こうとは思いませんが。

湯浅さんといしいさんのお話しはThe Beatlesや音楽への愛情がたっぷり感じられたがよかった(こういう企画ではそれが大前提として重要)。それから、各国盤の差異の説明がかなり明確なのが(特にいしいさん、さすが小説家)興味深かったです。

かけていただいた曲リストは以下の通りです。特に表記のないのはイギリス盤。また、順や曲目は一部不正確です。すみません。

Love Me Do Ringo版とAndy White版
・Beasame Mucho(デッカオーディション)
・My Bonnie
・Ain't She Sweet(オリジナルとThe Beatles
・Crystals / Da Doo Ron Ron
・Ronettes / Be My Baby ←ウォール・オブ・サウンドをアナログで聴くと本当に豊かな音象を感じました。
・Please Please Me ゴールドパーロフォン
・She Loves You イギリス盤、ドイツ語版
・It Won't Be Long ラウドカット盤、カナダ盤
・I Want to Hold Your Hand 日本盤、イギリス盤 ←日本盤はイギリス盤よりかなりマイルドな音でした。
・メキシコミュージシャンのI Want to Hold Your Hand(なぜか変拍子箇所があるなど相当奇妙)
シンガポールミュージシャンのI Want to Hold Your Hand
・A Hard Day's Night モノ、ステレオ、ハンガリー81年ステレオ盤、ドイツステレオ盤
・Please Please Me ドイツステレオ盤
・(曲名忘れ)東ドイツモノラル盤←音がかなり雑だった(悪い意味でローファイ)
・Eight Days A Week
・Yesterday
・I've Just Seen A Face(アメリカ盤Rubber Soul)
・Norwegian Wood(ステレオ) イギリス、日本、ドイツ、香港、インド盤←気のせいだろうけどインド盤はシタールがたっている気がした
Tomorrow Never Knows(ステレオ) イギリス、ドイツ、インド盤
・A Day in the Life(ステレオ) イギリス(90年代)←聴き慣れた音だなと思ったらやはりデジタル音源だった、日本、フランス、ドイツ、インド盤
・Baby You're Rich Man アメリカ、ドイツ、ドイツ「+C」盤←音が丁寧なドイツ盤の中でもマテリアルナンバーに「+C」がついているものは特に音がいい、との説明でしたが私にはわかりませんでした・・・
Jimi Hendrix / Axis: Bold As Loveの曲(曲名がわかりませんでした)If 6 Was 9

SPレコード
・I Want to Hold Your Hand
Elvis Presley / Jailhouse Rock
Buddy Holly / Not Fade Away
Fats Domino / Ain't That a Shame
・The Teddy Bears' / To Know Him Is to Love Him
Elvis Presley / Love Me Tender
・This Boy

<リクエスト>
・Paperback Writer(モノ)
・Rain(モノ)
・Being for the Benefit of Mr. Kite!(ステレオ)ドイツ盤
・Dear Prudence ドイツ・ダイレクトメタルマスタリング←今まで聴いた中で一番感動したDear Prudence。デジタル慣れした自分の耳にやさしくかつ音像が明確。アナログとデジタルのいいとこ取り。
・Only A Northern Song(モノ)
・This Boy(SP)



おつきあいいただいた、というかこの催しを教えてくださったみんさんのエントリ:「[音]アナログなビートルズを聴く



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