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地球滅亡と未来の世界(ナンバーワンブックス)

幼稚園時代の愛読書だったんです、この本。繰り返し繰り返し読みました。そういえばこの本に書かれていた「地球滅亡」も「未来の世界」も、21世紀にほとんど実現していないなとふと思い出し、また読み返してみたいと思ったところ、ヤフーオークションに出品されていたので落札しました。で、届いたのが24日。思いがけないクリスマスプレゼントになりました。手にしたときには、なつかしさでいっぱいでした。読み返すの30年ぶりくらいですから。

さて、この本には、どんな「地球滅亡」のシナリオが書かれているんでしょうか。目次+コメントでご紹介します。ちなみに1975年発行の本です。


1.人間がつくった地球の危機

  • 砂ばくが広がる!!(雨が降らなくなる)
  • 毒液のねむる大地!!(工場排水や農薬で水が汚染される)
  • 大陸ちんぼつ!!おしよせる大波(地下水の汲み上げすぎで地盤沈下)
  • 毒ガス惑星!!地球は青いか?(炭酸ガスが増え酸素が減る)
  • 氷がとける!?(炭酸ガスが増え地球が温暖化する)
  • さかなのいなくなる日!!(海洋汚染)
  • 氷河がやってくる!!(氷河期に)
  • 塩酸の雨がふる!!(酸性雨のひどいやつ)

2.おろかな人間!!くりかえす戦争

  • 地球をふきとばす 核戦争
  • 人間みな殺し 細菌戦争(枯葉作戦も紹介されていました)
  • 悪魔の新兵器 気象戦争(人工的に台風などをつくる。「アメリカがもっているらしいといううわさもある」って書いてあります・・・)
  • 宇宙戦争

3.地球大異変

  • 火山列島大爆発!!
  • 地球がかたむく!?(地軸がかたむいて大津波)
  • 大地震!!そのとききみは?
  • 地球直撃!!イカルスの恐怖(小惑星イカルスは過去に地球の3500万キロまで接近したことがある。もしぶつかったら・・・)
  • ネズミの進撃がはじまる!!(ゴミが増えすぎてネズミも増える)

4.なにもない地球

  • 電気も交通機関もストップ(石油枯渇)
  • 水がなくなる水はどこに!!
  • うえ死にははじまっている(人口増加により世界的な食糧危機が起こり、食糧自給率の低い日本で飢えがはじまる)
  • ゴミの山に宝がうまってる
  • 地球上にげるところはない(人口増加、高齢化)

よくここまで破滅のシナリオを考えついたものだな、と思います。幸いにも、この中で遠からず当たったのは地球温暖化と人口増加・高齢化、それと地震くらいですね。子どもの頃は、この中では特に水が汚染されて人がどんどん死んでいくという話が怖かったです。イラストもけっこうリアルですし。ご丁寧に巻末には「公害事典」までついているので、子供心にもこれから世界はどんどん住みにくくなるんだという気持ちが染みついてしまいました。

さて、一方で未来の世界はどんなふうに予測されているんでしょうか。


5.ぼくたちの未来は!?

  • 未来エネルギー(1)地熱発電
  • 未来エネルギー(2)太陽熱発電
  • 未来エネルギー(3)水素エネルギー(海に大きないかだをつくり太陽熱を使って水素を分離)
  • 未来の新幹線 リニア・モーター
  • 海ののりもの 半潜水船(上が船、下が潜水船になった船。高速らしい)
  • 空ののりもの 非対称可変翼機(翼が斜めなので音速の壁を破るとき音が小さいらしい)
  • 陸ののりもの 無公害自動車(電気自動車、水素自動車)
  • 未来の家は動く家だ!!
  • 未来の食料はクジラのエサ?(オキアミを人間が食べて食糧問題を解決)
  • 第二の地球へ 地球大脱出(月に住む)
  • 海にちょうせんする人間(海底都市)
  • 土地を広げろ 砂漠を緑に
  • 無公害社会は未来の夢か!?(廃油やプラスチックをバクテリアに食べさせる)

実現しているのは太陽熱発電が少しと、電気自動車がハイブリッドでなんとか、というところですね。子どもの頃は自分が大人になったらリニアモーターカーは確実にあるだろうと思っていたので、現時点で新幹線が40年以上続いているのは意外です。でも今となっては新幹線で十分という気もします。

乗り物の話が多いのは子ども向けだからわかるにしても、エネルギーの話が最初に連発するのは、やはり石油ショックの余韻が覚めやらない時代だったからかもしれませんね。それにしても、家が動いて何のメリットがあるのでしょう。読み返してみてもよくわかりません。

子どもの頃、他にもこんな感じの未来予測の本を読んだことがありますが、インターネットを予測した本は私の読んだ限りではなかったように思います。携帯やコンビニの普及もなかったな。テレビ電話はどの本にも出てきたけど(この本にもまんがで登場します)。将来の予測が今も昔も難しいのには変わりはないようです。


いずれにしても、個人的には、21世紀は子どもの頃思っていたよりずっと楽しく快適です。そう思えるのは、家族やまわりの人たち、そして社会環境や様々な技術のおかげであるのはもちろんですが、この本のおかげでマイナスイメージの将来が頭にこびりついていたせいもあるかもしれません。今後も、ここに挙げられている「地球滅亡」のシナリオが実現しないように願いたいものです。



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