庭を歩いてメモをとる

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華氏451

華氏451 [DVD]


本が禁止された未来世界で、本を焼却する仕事をしていた男が逆に本を読むようになり・・・というあらすじだけは子どものころから知っていました。でも結局今まで原作を読むことなく、この映画版をやっと観ました。

全編にわたって、独特の浮遊感がありました。現実感のなさというか。でもなぜか美しいとも思える。そんな映像の連続。

個人的に印象に残ったシーンは3つでした。消防隊長(この時代の消防隊の仕事は本の焼却)があるセリフとともに手にした本が「我が闘争」だったこと。燃やされていく本の数々の中で、本文がアップになった本のひとつが「カラマーゾフの兄弟」だったこと。最後のシーンで、語られた言葉の中に一瞬だけど日本語があったこと。


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