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ラストキング・オブ・スコットランド

ラストキング・オブ・スコットランド [DVD]

ウガンダの独裁者アミンを、主治医だった若い医師の視点で捉えた物語。

こう書くと、アミンの非道ぶりを再現したドキュメンタリータッチの作品だと思われるかもしれません。私もそう思って観始めました。しかし実際は、どちらかというとスコットランド人医師の若さ故の過ちに重点を置いた、医師の物語と言ってもいい内容だと感じました。まずそこに新鮮さを感じました。従来の単純な史実ものとは違う。

若さ故にスコットランドを飛び出しウガンダへ。若さ故の生意気な言動が気に入られてアミンに取り立てられる。若さ故の軽率な発言が悲劇を招く・・・医師のそういった歩みを通してアミンを描写していくその手法がとても興味深かった。アミンに取り立てられ、アミンに好感を持っている人物を通して描くアミン像。だからアミンの、どちらかというと人間的魅力をきちんと描いているんですよね、この映画では。そこも新鮮でした。

でも観終わった後には、やはりアミン支配下のウガンダの悲劇を感じずにはいられませんでした。人間的魅力をもった人物が悲劇を量産していたことをきちんと理解させて物語を締めくくっていたのです。この映画を観て最後に心に残ったのは、悲劇は知らない間に身近で進行していくもので、それは時として偉大な人間がもたらすものでもある、ということでした。


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