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日本の音楽

1月2日のメモでご相談したフランスの知人に紹介する日本の音楽、こんなふうにまとめてみました。コメントをくださったみなさん、本当にありがとうございました。

1.源博雅 / 長慶子(10世紀)
2.作者不詳 /かっぽれ(19世紀?)
3.滝廉太郎 / 花(1900)
4.宮城道雄 / 春の海(1929)
5.サンディー / 蘇州夜曲(1940)
6.美空ひばり / 車屋さん(1958)
7.高井達雄 / 鉄腕アトム(1963)
8.坂本九 / 上を向いて歩こう(1963)
9.ザ・ピーナッツ / 恋のバカンス(1963)
10.はっぴいえんど / 風をあつめて(1971)
11.太田裕美 / 木綿のハンカチーフ(1976)
12.北島三郎 / 与作(1978)
13.Yellow Magic Orchestra / Behind the Mask(1979)
14.武満徹 / 海へ(1981)-夜(1981)
15.近藤浩治 / スーパーマリオブラザーズ(1985)
16.坂本龍一 / The Last Emperor - Theme(1987)
17.The Boom / 島唄(1993)
18.ネーネーズ / あめりか通り(1994)
19.Boom Boom Satellites / Push Eject(1997)
20.椎名林檎 / 茎(2002)


選曲理由等

選曲基準は、「日本人が作曲したもの」を前提に、「フランスになさそうな日本オリジナルの要素が強い」「国際的に評価されている(海外の映画で使われている等も含む)」「日本国内でかなり知られている」の3点の内、少なくともひとつを満たすものとしました。まあ最終的には私個人の好みです。

1.源博雅 / 長慶子(10世紀)
雅楽。雅楽は現存する世界最古の合奏形式の一つだそうで、それだけでも紹介する価値はあると思ったのですが、実際に曲を聴いてみても笙(しょう)とひちりきを使った独特のアンサンブルが面白かったので選びました。

2.作者不詳 /かっぽれ(19世紀?)
伝統的な音楽の中で、フォーマルな雅楽に対して今度は大衆の音楽を、ということで。紹介してくださった方がご指摘されていた「(民謡の)基本的にハイトーンで歌い上げる傾向」もよく出ていると思いました。

3.滝廉太郎 / 花(1900)
日本最初の合唱曲らしいのですが、日本国内での知名度に加え、西洋の人にも伝わりやすい美しさをもった曲ではと思って。

4.宮城道雄 / 春の海(1929)
お正月といえばこの曲。日本人がイメージする日本らしい曲、といえばかなり上位に位置する曲ではないでしょうか。それに加え、戦前、海外でもレコードがリリースされ好評だったらしいという点も選曲理由のひとつです。

5.サンディー / 蘇州夜曲(1940)
20世紀前半の日本のポップスといえば服部良一。その代表曲のひとつで、オリエンタルな響きが西洋の方にも伝わりやすいんじゃないかと思った1曲。このサンディーのカバーは、李香蘭のバージョンに近いそうです。

6.美空ひばり / 車屋さん(1958)
日本を代表する歌手として美空ひばりは1曲は挙げたいなと思っていたのですが、その中でもジャズとお唄の融合という、西洋にはない興味深い組み合わせに惹かれてこの1曲を。

7.高井達雄 / 鉄腕アトム(1963)
日本のお家芸アニメーションの、TV放送第一号の主題歌という側面に加え、一流の童謡?ともいえるのではないかなとも感じています。

8.坂本九 / 上を向いて歩こう(1963)
世界的にもっとも知られた日本の歌ではないでしょうか。全米No.1という実績だけではなく、実際に海外に行ってそれを実感したこともあります(例:ペルー)。中村八大の作品には「こんにちは赤ちゃん」「笑点のテーマ」など今回選びたかった曲が多くあるのですが、1曲となるとやはりこれですね。

9.ザ・ピーナッツ / 恋のバカンス(1963)
この時代の代表曲という面と、実はロシアでかなりメジャーという「国際性」も選曲を後押ししました。

10.はっぴいえんど / 風をあつめて(1971)
日本のシンプルで質の高いポップスの中でも、アメリカ映画「ロスト・イン・トランスレーション」で使われていたという点を評価して。

11.太田裕美 / 木綿のハンカチーフ(1976)
日本の歌謡曲の中で、筒美京平の作品はひとつ選びたいと思っていたのですが、その中でも、特にメジャーでかつパフォーマーの歌唱力が安定しているものをと思い選びました。

12.北島三郎 / 与作(1978)
演歌代表として。メジャーさと曲の面白さが選定理由です。ただこの曲の場合、歌詞がわからないと面白さが半減するのでは、という意見もいただき、そのとおりだと思いましたので、フランスの知人に紹介するときは歌詞の意味を解説しておこうと思います。

13.Yellow Magic Orchestra / Behind the Mask(1979)
YMOからは何を選ぶか迷ったのですが、マイケル・ジャクソンエリック・クラプトンにカバーされたという実績を考慮して。

14.武満徹 / 海へ(1981)-夜(1981)
クラシック代表として、海外で評価されている作曲家の、曲が短く、和の要素がはっきりしているものを。

15.近藤浩治任天堂) / スーパーマリオブラザーズ(1985)
個人的には同じ作曲家の「ゼルダの伝説」のほうが好きなのですが、やはり世界で最も売れたファミコンソフトであるこのゲームの音楽を、と思いました。他にもゲームミュージックで海外でも評価の高いものといえばファイナルファンタジーシリーズがあるのですが、個人的によく知らないんですよね・・・

16.坂本龍一 / The Last Emperor - Theme(1987)
日本人の手になる唯一のアカデミー賞受賞作品となると、選曲対象からはずすわけにはいきません。中国をイメージした曲ではありますが、いずれにしてもこのオリエンタルな響きはフランスの知人にも楽しんでもらえるのではないかとも思っています。

17.The Boom / 島唄(1993)
海外のポップスにはない沖縄テイストに加え、アルゼンチンでも大ヒットという「国際性」、そして日本国内でも広く知られているという3要素を満たした堂々の選曲です。

18.ネーネーズ / あめりか通り(1994)
島唄」は「本土」(宮沢和史山梨出身)の人がつくった沖縄テイストの歌ですが、加えて沖縄の人が演じる沖縄のポップスも入れたいと思い選びました。西洋の人にも親しみやすいポップさにうまく沖縄がとけ込んでいると思います。

19.Boom Boom Satellites / Push Eject(1997)
フランスの知人に紹介してもらった曲リストにダフト・パンクが入っていたので、日本のクラブの曲もと思って。彼らについては、個人的には最近のロックっぽさの強い楽曲のほうが好きなのですが、彼らがヨーロッパで評価され始めたころのシングル曲を入れておこうかなと思いこの作品にしました。

20.椎名林檎 / 茎(2002)
若い人たちが聴いているアーティストからも1曲挙げたい思い(とは言っても6年前の曲ですが)、その中でも和のテイストがふんだんに盛り込まれているこの曲を。


CD1枚に収まるように、との思いがあったのでこれだけしか選べなかったのですが、候補曲は他にもたくさんありました。

で、今回、非常にありがたかったのは、このたくらみに乗じてくださったみなさんの紹介のおかげで、自分自身の音楽世界も広がったってところです。今まで聴いたことがなかったいろんな曲に接する機会をいただきました。ご協力下さった方々には、重ねてお礼申し上げます。



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